葉っぱで腕がカブれてます。
こんばんは。
昨日の夜から、アウトドアコースのみんながスウェーデンへ旅立ちました。
なんと、5日間、みんなバラバラのところで一人っきりで過ごすサバイバル演習だそう。
アウトドアコースではない僕はフォルケ(学校)に残って勉強です。
ただ、アウトドアコースのメンバーがゴソっといなくてなって、人数が全体の2/3程度しかいないため、今週は通常授業ではなく、テーマ週となっています。
テーマ週っていうのは、いつも通りの授業(デンマーク語の座学など)はせずに、決められたテーマについて学ぶ週のことです。
今週のテーマは、「ハンディキャップ(障害)」。
学校が一週間通していろんな授業を用意してくれてるんですが、
今日はイントロダクションということで、「障害とは?」といったディスカッションや、このフォルケで働いている障害をもった職員さんへの質問会なんかをしました。
この学校は「デンマーク語を学ぶコース」があるぐらいなんで、様々な国の人が集まっており、やっぱりことあるごとに、「あなたの国では、どう?」と言った質問が先生から飛んできます。
もちろん今日も、日本での障害者の状況について質問が。
答えを考えていたときに思ったことが。
自分は日本の状況について知らなさすぎる。
「日本はどう?」って聞かれても、「そういえばどうなんやろ・・・?」って、今まで深く考えたり注意を払って観察できていなかったことに気付きました。
実は僕にはダウン症の従兄弟がいるのに、です。
デンマークに来てから、自分には「したいこと」や「興味のあること」がいっぱいあるなって気付いて、実際に新しいことを始めたりしてます。
でも、「知らないといけないこと」や「知っておくべきこと」が結構抜け落ちてるんちゃうかなって思っちゃいました。
もっといろんなことに興味持って、注意を向けて生きていかないと。
そんなことを思いながら、お昼からは、「ハンディキャップスポーツ」を体験しました。
今日はブラインドサッカーのようなことをしました。
ブランドサッカーは、完全に目隠しすると思うんですが、今日は完璧な目隠しではなく、下の写真のようなものを目につけて、視野を狭くしてプレイしました。
お手製の「スペシャルプラスチックカップシヤセマクスール」です。
これを装着すると、誰でも視野を狭くすることができます。
プレイする前は、「まあ視野狭くはなるけど、完全に見えへんくなるわけではないし、いけるやろ〜」って思ってた僕は、プレイ後、その考えを改めることに。
超難しかった。
ちょっと視野が狭いだけで、この苦労。
視力がゼロになることを想像すると、ほんまに大変なんやろな・・・
ではなく、視力ゼロの人、マジすげーな!ってなりました。
「可哀想」とかじゃなくて、「凄すぎ」。
そんなことを思いながらYoutubeを見ていると、なんと全盲の人が120ヵ国以上をたったひとりで旅したという動画を発見。
いやいや、ホントに凄すぎる。
自分が彼の立場なら、そんなことできたやろか?
「世界中、旅したい!」って思ったやろか?
すごい勇気やなー・・・って思ったけど、実は自分も同じ状況やったら、してたかもなって思いました。
本当にその立場に置かれたことがないからわからへんけど、というか全盲になる状況にもよるかもしれへんけど、もしかしたら彼らは、僕が思ってしまっているよりも、「全然自分は平気で、ちょっと目が見えへんねや」って感覚なんかもしれない。
僕たちが勝手に、「不自由そうやな」「大変そうやな」って、決めつけてしまってるんちゃうんかなって。
そう思うことが失礼な気もしてきて。
僕が例えば「スポーツが得意」だったり、「絵を描くのが下手くそ」なように、彼も「旅するんが得意」で、「物を見るのが苦手」なだけって捉えるべきなのかもしれない。
それが本当に「一緒に生きる」ってことなのかな。
そうは言っても、正直まだ「可哀想」って思ってしまう自分がいます。
でも、そういう方向に考えていくべきなんかなって、考えさせられた動画でした。
それでは、今日はこの辺で。
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