北欧インテリアシリーズ第5弾!
今回はKAHLER(ケーラー)でございます。
デンマークにいけば、本当ぉ〜にKAHLERの花瓶をよく目にします。
めちゃめちゃ人気なんですよ。
今日はそんなKAHLERの歴史や人気シリーズを見ていきましょう!
目次
KAHLERとは?
180年前に誕生した陶器メーカー
陶器メーカーのKAHLERは、今から約180年前の1839年にデンマークのNæstvedで誕生しました。
Næstvedは、首都コペンハーゲンのある島、「シェラン島」の南の方にあります。
KAHLERを創ったのは、陶芸家のHERMAN JOACHIM KÄHLERさん。
「KAHLER」は彼の名前から来ています。
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HERMANさんはドイツ北部出身なのですが、デンマークへ移住。
そして移住後、すぐに陶器作りをスタートします。
それが1839年だったのでした。
彼は古い伝統に忠実であり続け、お皿やジャム瓶など、日々使われる物を作り続けました。
デンマークで陶芸家としてのキャリアをスタートして30年以上が過ぎた1872年、彼は引退します。
実は彼には7人もの子供がいたのですが、KAHLERは息子のHerman August KählerとCarl Frederik Kählerが引き継ぎました。
KAHLERを世界に広めたH.A.Kahler
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創業者の息子Herman August Kählerさんは、KAHLERというブランドを世界中に広めた立役者です。
お父さんの元で見習いとして修行した彼は、デンマークのHolmegaardという場所で釉薬塗りのワークショップを開きます。
そのあと、Holmegaardを出て、職を探しながら街から街へと転々としていました。
ベルリンやパリなど、ヨーロッパ中を旅して回りながら各地のワークショップで仕事をしながら感性を磨いていったそうです。
いろんな経験を経て、ひと回りもふた回りも大きくなり、1867年にNæstvedに戻ってきました。そして数年後、お父さんからKAHLERを継いだのでした。
彼はアーティスティックなデザインを追い求め、他の陶芸家とは一線を画す存在になっていきます。
そんな彼の姿勢に感銘を受けたデンマークの素晴らしいアーティストが集まってきて、NæstvedはH.A.Kählerと志を共にする人たちの拠点となっていきました。
H.A.Kählerさんは積極的に海外へ打って出ます。
パリ、ニューヨーク、ストックホルム、ブリュッセルなどなど、世界中の展示会や美術館にKAHLERの作品を出し、どんどん注目を集めていきました。
それが今のKAHLERの人気の基礎になったんですよね。
KAHLERのすべての製品に、下の文字が押されています。
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「HAK」って書いてあるんですが、そう、これはH.A.Kählerさんのイニシャルなんですよ!
彼の功績の大きさがわかりますよね。
KAHLERの家族経営が終了
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1940年、兄弟であるNils KählerとHerman Jørgen KählerがKAHLERを継ぎました。
この2人の代が、Kählerの家族経営最後の世代になります。
2人はデザイナーとして働きますが、Nilsさんはアーティスト寄りの仕事を、Herman Jørgenさんは管理系の仕事を担当しました。
Nilsさんは当時、「the young Kähler」として知られていたそうです。つまり、素晴らしい職人さんだったってことでしょうね。
彼は職場の古いろくろを入れ替えたのをきっかけに、大きな花瓶作りにハマっていきます。
そんなときに、楽しむためにブタの貯金箱を作ったり、そこから派生して他の動物もモデルに色々作ってたんですって。
そしたら、なんかそれの評判がすごくよくて、製品化されることになり、結果、Kahlerの歴史の中でも大人気の商品になっちゃいます。
何が起こるかわからないものですね。
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KAHLERの人気シリーズ
KAHLERは創業180年の会社ですから、それはそれはいろんな製品が作られてきました。
ここでは、その中でも人気のシリーズをいくつかピックアップしてみたいと思います!
Ommagio
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KAHLERの顔的存在のOmmagioシリーズ。
デンマークにいたとき、全員の家とまでは言いませんが、このOmmagioを置いている家をめちゃくちゃいっぱい見かけました。
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横にボーダーラインが入ってますが、これ、今も全部手書きなんですって。
なんか温かみを感じるなと思ってたら、そういうことでした。
素敵です。
Hammershøj
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こちらも定番のシリーズ。
Ommagioとは違って、今度は縦のラインが特徴です。
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このシリーズを作ったのは、HANS-CHRISTIAN BAUERというデザイナーさん。
シリーズ名の「Hammershøj」は、KAHLERで働いていたデザイナーSvend Hammershøjさんから取っています。
Unico
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独特の風合いを持つUnicoシリーズ。
小さな足にプックリした球体が付いている花瓶が可愛いです。
Urbania
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小さな家を陶器で表現したシリーズ。
教会やタワーなど、いろんな種類の建物があります。
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中にライトを設置すれば、めっちゃヒュッゲ。
癒しの空間が出来上がります。
Nobili
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北欧の冬の森からインスピレーションを受けてデザインされたNobiliシリーズ。
クリスマスのデコレーションに最適です。
KAHLERを飾ればデンマークらしさアップ
というわけで今回は、KAHLERにについてお届けしました。
デンマーク人に本当に愛されているブランドで、ホントに現地でたくさん見かけました。
これを飾ればデンマークらしさがアップするかも?!
参考:Experience the inspiring universe of beautiful Nordic design | Kahler