こんにちは!
みなさんはこちらのお猿さんを見たことがありますか??
って人も多いのではないでしょうか??
実はこのお猿さんを作ったのは、デンマークのデザイナーさんなんです!
彼の名は、Kay Bojensen(カイ・ボイスン)。
というわけで今回は、カイ・ボイスンとこのお猿さんにフォーカスしてみたいと思います!!
目次
カイ・ボイスンってどんな人?
4人兄弟の3番目として生まれる
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Kay Bojensen(カイ・ボイスン)は、1886年にデンマークの首都コペンハーゲンで生まれました。
今から130年以上も前ですね。
お父さんは出版関係のお仕事を、お母さんは芸術家だったとのこと。
そんな二人から生まれてきたってだけで、何かクリエイティブなことをしそうな気配がプンプンします。そして実際にしちゃってます。
この両親には、4人の子供が生まれました。
カイ・ボイスンは4人兄弟の3番目です。
またこの兄弟たちがすごいんですよ。
一番上のお兄ちゃんは画家、二番目は小児科医、末っ子は建築家と結婚。(末っ子の情報だけ異質)
みんなしてクリエイティブな感じです。(末っ子は不明)
元々は銀職人だった
カイ・ボイスンと言えば、上のお猿さんのおもちゃ「Monkey」が有名ですが、実は彼、元々は銀細工師さんなんです。
Monkeyのインパクトが強いんですが、彼の作ったカトラリーもめちゃくちゃ人気で、家庭だけじゃなく、レストランでもたくさん使われています。
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Georg Jensen(これまたデンマークを代表する企業)に見習いとして入り1910年に終了。さらに、貴金属の専門学校に通うためドイツへ渡ります。
そしてそのあと、パリに行って銀細工師としてのキャリアをスタートさせました。
プロポーズの言葉が一味違う
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カイ・ボイスンは1919年にErnaさんという方と結婚したんですが、その時のプロポーズの言葉がなかなかパンチ効いてます。
I am enthusiastic about your body, Miss Drøge-Møller. Will you marry me…?
(君の体に夢中なんだ。結婚してくれないか?)
引用:Kay Bojesen’s historical timeline|when was your favorite Kay Bojesen animal born
言う?!
思っててもそれ、言う?!
正直すぎるでしょ!
いや、そのストレートさがあったからこそ、彼は素晴らしい作品を残せたのかもしれません…!
おもちゃのコンペでデビュー
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銀細工師として働いていたカイ・ボイスンですが、1922年にコペンハーゲンで開かれたおもちゃのコンペに参加します。
それがおもちゃデザイナーとしてのデビューとなりました。
彼はそのコンペに、木製の船やシーソーなど、4つの作品をエントリーし、見事受賞を果たしました。
コンペに出た理由について、「自分の子供には家族や友達からたくさんおもちゃが与えられるけど、悲しいことにすぐに粉々にしてしまう」と説明したそうです。
子供が壊せないよう頑丈なおもちゃを作りたかったのでしょうか??
カイ・ボイスンのMonkeyは展示会用に作られた
1922年に出場したコンペがきっかけで、おもちゃデザイナーのキャリアをスタートしたカイ・ボイスン。
彼の、いや、デンマークのアイコン的存在である「Monkey」は、デビューから約30年後の1951年に生まれました。
実は、Monkeyって子供向け家具の展示会用に作られたんです。
彼は、
と頼まれました。
そのオファーを受けて、あれやこれやと考え抜いた末にできたのがMonkeyだったのでした。
手足をフックのようにすることで、Monkeyはいろんなに引っ掛けてぶら下げることができます。
大人用のハンガーラックしかなくても、Monkeyをぶら下げれば、空いた手や足に帽子を引っ掛けられて即席の子供用ハンガーラックになるということなんですね。
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見た目はめっちゃ可愛いし、しかも実用的。
これ以上ないんじゃないかっていうぐらい素晴らしいデザインですね。
カイ・ボイスンのMonkeyがいる生活
世界中の人に愛されているカイ・ボイスンのMonkey。
みなさんいろんなディスクプレイの仕方で楽しまれています。
本に引っ掛けたり、
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Monkeyを2匹ぶら下げたり、
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エプロンを着せてキッチンにぶら下げたり、
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野生に戻してあげたり、
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ウォーリーを探せならぬ、「Monkeyを探せ」にしてみたり。
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楽しみ方は十人十色。面白いですね。
家に取り入れたいカイ・ボイスンの雑貨5選
カイ・ボイスンはおもちゃデザイナーとして、銀細工師として、多くの作品を残しました。
ここではぜひ家に取り入れたい商品を5つピックアップしてみました!
Monkey(猿)
まずはやっぱりMonkeyですね!
カイ・ボイスンの代名詞的なプロダクトです。
少し笑っているような表情といい、直線と曲線を織り交ぜたフォルムといい、愛くるしいですよね…!
フック型の手を使えば好きなところに引っ掛けられる実用性も魅力です。
Songbird(小鳥)
Monkeyが誕生する1年前の1951年にSongbirdは作られました。
でも、カイ・ボイスンは商品化しなかったんです。
2012年に昔の家族写真を元に復刻され、ようやく商品ラインナップに加わりました。
とてもシンプルなデザインですよね。
でも何だか丸っとした形が可愛らしくて、部屋にチョコンと飾りたくなります。
Dachshund(ダックスフンド)
見てください、この優しそうな目。
「つぶらな瞳」って、こういう目のことを言うんでしょうね。
耳の垂れ下がり方や脚の形、思わず手で持ち上げたくなる伸びた胴体、全てが愛おしいです。
Dachshundは、Monkeyよりだいぶ前の1934年に生まれました。大先輩です。
当時は15cmと32cmのツーサイズあったそうなんですが、今は10.5cmの1サイズのみのようです。
Hippo(カバ)
Hippoはペン置きとオブジェを兼ねたプロダクト。
Monkeyばりに実用的です。
カイ・ボイスンも自分で愛用していたらしく、机の上にはHippoがペンをくわえて立っていたそうですよ。
口を開けた表情が笑っているように見え、ついつい眺めちゃいます。
Bear(クマ)
Monkeyが生まれた次の年に作られたBear。
瓢箪(ひょうたん)みたいな体でドテッと座る姿がたまりません。
部屋に飾るのもよし、プレゼントにも喜ばれそうですね。
まとめ
今回はデンマークを代表するおもちゃデザイナー、カイ・ボイスンについてお届けしました。
1951年に作られたにも関わらず、今なお世界中の人たちに愛されているMonkey。
時代を超えて、国境も超えて、こんなに人気になる商品もなかなかないですよね。
ちょっと値段は高いですが、それぐらいの価値がある商品だと思います。
ぜひ家のどこかに引っ掛けて、Monkeyのある暮らしを楽しんでください!
【参考文献】
Kaybojesen-denmark.com