みなさんは「北欧」がどこか知っていますか?
昨日書いたデンマークの人口についての記事の中で、デンマーク以外の北欧の国にも触れたんですが、その時に、
「よく考えると、北欧ってどこの国が含まれてるんやろ?」という疑問が。
なんとなくわかっていた気になっていたんですが、きちんと調べたことがなかったことに気付きました。
そこで今日は、「北欧がどこなのか」について、調べたことを書いていきます。
自分が思っていた北欧の国
まずは僕が思っていた北欧の国から。
僕はずっと、下の4カ国が「北欧の国」だと思っていました。
- デンマーク
- スウェーデン
- ノルウェー
- フィンランド
なぜなら、北欧関係の本を見ると上の4つの国が紹介されていることが多いからです。
僕と同じように、この4カ国が「北欧」だと思っている方が多いのではないでしょうか?
これが正しいのかどうか、確認しましょう。
北欧は4ヶ国ではなく、5カ国。
というわけで、「北欧とは」というキーワードでGoogle先生に聞いてみました。
まず確認したのは、よくお世話になっているコトバンクさんの説明。
コトバンクさんはこんなことを言っています。
ヨーロッパの北部地方。デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・アイスランドの5か国をさすことが多い。北ヨーロッパ。 (北欧(ホクオウ)とは – コトバンクより引用)
あれ、アイスランドが入ってる!
これは初耳です。
アイスランドは今年(2018年)からワーキングホリデーが始まることで注目されていますね。
ちなみにアイスランドはここにあります。
他の4つとは大きく離れた位置にあるんですが、一応アイスランドも北欧と定義されています。
アイスランドの西にあるグリーンランドはデンマークの自治領ですし、そういう意味ではアイスランドが含まれていてもおかしくない気もします。
でも、説明をよく読むと、「5ヶ国をさすことが多い」と書いてあります。
すごい曖昧・・・。
気になったので、他のサイトでどう解説されているか確認することに。
これまたよくお世話になる、はてなキーワードで検索してみました。
すると、下のような記述が。
ヨーロッパの北部にある国々。北ヨーロッパ。一般にデンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・アイスランドをさす。(北欧とは – はてなキーワードより引用)
はてなキーワードさんもアイスランドを含めています。
さらに、Weblio辞書でも検索。
ヨーロッパの北部にある国々。一般にデンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・アイスランドをさす。北ヨーロッパ。(北欧(ほくおう)とは – Weblio辞書より引用)
やはりアイスランドが入っていますね。
という感じで、3つのサイトで調べてみた結果、コトバンクでは少し曖昧な表現でしたが、他の2つは明確だったので、北欧は下の5ヶ国と思って良さそうです。
- デンマーク
- スウェーデン
- ノルウェー
- フィンランド
- アイスランド
北欧と北ヨーロッパは同じ?
ここまで「北欧とは」で調べてきましたが、一つ気になることが。
それは、上に書いた3つのサイトの解説の全てに、「北欧は北ヨーロッパ。」と説明してあるところ。
え、北欧=北ヨーロッパだったの?
確かに一緒のような気もしますが、なんとなく自分の中では別のグループだと認識してました。
というわけで次は、北ヨーロッパがどこなのかを少し調べてみました。
北欧を調べた時と同じく、まずはコトバンクで検索。
コトバンクでは下のような説明が書いてあります。
デンマーク(フェロー諸島を含む),ノルウェー(スバールバル諸島を含む),スウェーデンのいわゆるスカンジナビア三国のほか,これと文化的,歴史的にも密接な関係にあるフィンランド,アイスランドの 2ヵ国を加えた計 5ヵ国の領域を,一般に北ヨーロッパという。(北ヨーロッパ(きたヨーロッパ)とは – コトバンクより引用)
やっぱり北欧と同じ国が北ヨーロッパだと書いてあります。
次は、はてなキーワードさん。
ヨーロッパ北部のこと。 スウェーデン、デンマーク、ノルウェーがあるスカンジナビア半島やフィンランド、アイスランド、デンマークなどの国がある。また、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)を北ヨーロッパに含める場合もある。(北ヨーロッパとは – はてなキーワードより引用)
はてなキーワードさんでは、コトバンクさんのいう北欧五ヶ国に加えて、バルト三国を含める場合もあると書いてありますね。
しかし、「場合もある」という微妙な表現です。
概ね、北欧=北ヨーロッパという風に捉えているようですね。
最後はWeblio辞書。
北ヨーロッパ(きたヨーロッパ)は、ヨーロッパの北部地域である。日本では北欧(ほくおう)とも呼ばれる。具体的にどの地方や国を含めるかは、国や国際機関などにより異なる。最も広い場合は、イギリスとアイルランド、そしてドイツやロシアのバルト海沿岸部も含まれる。(北ヨーロッパとは – Weblio辞書より引用)
Weblio辞書は、「北欧とも呼ばれる」と、北欧=北ヨーロッパであることを書いていますね。
でもその下に、定義は国によって違うという内容を付け加えています。
要はちゃんと決まってないんですね。
でも、3つのサイトの説明を読む限り、北欧=北ヨーロッパという風に捉えて問題なさそうです。
スカンジナビアはどこ?
僕の中でもう一つ疑問が出てきました。
「スカンジナビア」は北欧と同じなのか?ということです。
僕は同じだと思っていたんですが、みなさんはどうでしょうか?
ということで、再度調べてみました。
やはりまずはコトバンクさんから。
ヨーロッパ北部に位置するデンマーク、ノルウェー、スウェーデンは一般にスカンジナビアとよばれる。しかし厳密な規定はなく、便宜上、狭義にはこの3国とし、広義には「北欧」と同義とみてフィンランド、アイスランドを含める場合もある。(スカンジナビアとは – コトバンクより引用)
ちょっと!また曖昧!
フィンランドとアイスランドを含めようとしないで!
でも、一応、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの三国が一般的と書いてあります。
次に、はてなキーワードで検索すると、こんな解説が。
デンマーク、スウェーデン、ノルウェーの三国をさす。
北欧(Northrn Europe)という言葉は現地ではそれほど利用されず、スカンジナビア(Scandinavia)という言葉を使う事が多い。デンマーク、スウェーデン、ノルウェーの三国は人種的にも言語的にも共通点が多く、北欧と言った時に含まれるフィンランドは、多くの点でスカンジナビアの三国とは異なる。(スカンジナビアとは – はてなキーワードより引用)
明確な回答!
はてなキーワードでは、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーの三国がスカンジナビアだと定義されています。
しかも、僕は含まれていると思っていたフィンランドがはっきり「異なる」と書いてありますね。
最後にWeblio辞書です。
北ヨーロッパの半島。九~一〇世紀にキリスト教化されたが、それ以前は人々はゲルマン的固有信仰をもち、多産の神フレイヤなどを信仰した。他にトールやオーディンも信仰され、豊穣・平和・戦勝を祈った。固有信仰の祭宴はキリスト教になっても残り、聖人の日に教会堂で飲酒や舞踊をした。これが断ち切られたのは宗教改革によってであり、ルター派は短時日のうちに浸透した。(スカンジナビアとは – 世界宗教用語 Weblio辞書より引用)
国について触れてくれていません。
これはスルーしましょう。
Weblio辞書以外の2つを見る限り、スカンジナビアはデンマーク、ノルウェー、スウェーデンの三国でオッケーでしょう。
まとめ
今回は、北欧ってどこ?という疑問を解消するために調べたことを書いてみました。
今回は3つのサイトの解説を見て定義を確認しましたが、これまで書いてきたとおり、サイトによって捉え方が違うことがわかりました。
でも、まとめると、下のような結果です。
● 北欧は下の5ヶ国。
- デンマーク
- スウェーデン
- ノルウェー
- フィンランド
- アイスランド
● 北欧=北ヨーロッパ
● スカンジナビアは下の3ヶ国。
- デンマーク
- ノルウェー
- スウェーデン
いやー、スッキリしました。
皆さんはいかがでしたでしょうか?
<参考>
- 北欧(ホクオウ)とは – コトバンク
- 北欧とは – はてなキーワード
- 北欧(ほくおう)とは – Weblio辞書
- 北ヨーロッパ(きたヨーロッパ)とは – コトバンク
- 北ヨーロッパとは – はてなキーワード
- 北ヨーロッパとは – Weblio辞書より
- スカンジナビアとは – コトバンク
- スカンジナビアとは – はてなキーワード
- スカンジナビアとは – 世界宗教用語 Weblio辞書