こんばんは。
今日のお昼12時にブダペスト(ハンガリーの首都ですね)を出ました!
丸々1週間もドップリ居座ったブダペスト。
昨日も書きましたが、観光は1日1個か2個に抑えて、他の時間は趣味のカフェ巡りしたり勉強したり。
いや〜、めちゃくちゃゆったりまったりした毎日で、超充実させることができました。
最高です、、、!
そんな僕が次にやってきたのは、クロアチアでございます。
クロアチアは、「アドリア海の真珠」なんて言われちゃう場所があるぐらい人気の国ですよね。
「アドリア海の真珠」と聞いて、あるタイトルが思い浮かんだ人もいるんじゃないでしょうか?
そう、「紅の豚」です。
紅の豚の舞台なんですよ、クロアチア。
僕、紅の豚めっちゃ好きで、ホントよく観ました。
ポルコに憧れるもんなんです、男はみんな。ええ。
そんな場所なんで、僕はもうめっちゃ鼻の穴を膨らませながらクロアチアに向かってたわけなんです。
でもね、実は一個、ものすっごい心配なことがあって、鼻を膨らませながらも、同時に不安を抱えながらバスに揺られてました。
その僕が怯えていたモノの正体とは、「シェンゲン協定」と「ワーホリビザ」です・・・。
シェンゲン協定って何?
みなさんは、シェンゲン協定って何かご存知でしょうか?
もしかしたら知らない方もいらっしゃるんじゃないかなって思うんで、簡単に説明しますね。
実は僕もデンマークでワーホリするまで知らなかったんで…。
シェンゲン協定っていうのは、めーっちゃ乱暴に説明すると、
「国境の検査ってめんどくさくない?ちょっと同じこと考えてる国でグループ作って、そのグループ内やったら検査なしで出入りできるようにしようよ!」
っていう、ヨーロッパ周辺の国で作ってる決まりです。
ヨーロッパって陸続きで、いろんな国がいっぱい密集してますよね。
なので、国境の検査ってたぶん島国日本よりもめちゃ大変なんだと思うんですよ。
そこからこんな発想が出てきたのかなって推測してます。
ちなみに、「シェンゲン」っていうのは地名です。
僕は知り合いから「シェンゲン協定」って言葉を聞いたとき、本気で「宣言(せんげん)協定」を噛んで「シェンゲン協定」って言っちゃったんやと思ってました。
「シェンゲン」で合ってるので、みなさん気をつけてくださいね。
シェンゲン協定とEUの違いは?
「検査なしで国境越えれるようにしようぜ!」
あれ?
それってあれじゃない・・・?
EUじゃない?
と思われた方もいるでしょう。
そうなんです、ちょっと似てるんで、よく混同しちゃうところなんですよね。
でもね、シェンゲン協定とEUは似て非なるモノです。
参加国も被ってるところが多いんですが、でも中には、「EUには入ってるけど、シェンゲン協定には参加してない国」もあります。
例えば、僕が今回来たクロアチア。
クロアチアは、EUやけどシェンゲン協定には加盟していないんですよ。
こんな感じで、似てはいるけど、EUとシェンゲン協定は別物である、と認識してもらえたらなと思います。
具体的に中身がどう違うかですが、EUは「人の移動」以外にも、「関税がない」とか「通貨がユーロ」とか色々ありますよね。
*EUでもユーロを採用してない国はいっぱいあります
でも、シェンゲン協定っていうのは、「人の移動」のところだけの枠組み(ルール)です。
だからそもそも全く違うんですよ。
でも、その「人の移動」って部分のルールがEUにもあるから、ちょっとややこしくなっちゃってるんですよね。
なので、その「人の移動」のルールがどう違うか、というところに少し触れようかと思います。
大まかに言うと、対象者の違いですね。
EUは、EU加盟国内の人たちの話。
例えば、僕が住んでたデンマーク。
デンマークはEUに加盟してます。
なので、デンマーク人は、同じくEUに加盟してる隣国ドイツに、スゥーっと入れちゃうし、スゥーっと出れちゃうんです。
もうツウツウです。
これに比べて、シェンゲン協定はEUの中の人たちに限った話ではありません。
「シェンゲン協定国の中に入れる資格のある人たち」みんなが対象です。
例えば、僕。
僕はデンマークのワーホリビザを持ってたんで、「デンマークに入れる資格を持ってる人」ですね。
デンマークはシェンゲン協定国ですから、僕は「シェンゲン協定国の中に入れる人」でもあるわけです。
そんな僕が、デンマークからドイツへ行くパターンを考えてみましょうか。
僕はまずデンマークへ入り、そのあとドイツへと移動しました。
まず、デンマークに入るときは入国検査があります。
デンマークが、「足を踏み入れるシェンゲン協定最初の国」だからです。
でも、デンマークからドイツ行くときは、特に検査なしで行けちゃいます。
デンマークもドイツもシェンゲン協定に加盟してるから、です。
EUの人じゃないのに、です。
これがシェンゲン協定なんですよね。
シェンゲン協定とワーホリビザ
さて、そんな便利なシェンゲン協定なんですが、実はちょっとややこしいところがあるんです。
それが、「あらゆる180日のうち90日間までしか滞在できない」というルール。
もう文がややこしいですもんね。
「あらゆる180日てなんやねん」
僕はそう言いましたよ、パソコンに向かって。
これ、どういう意味かというと、要は「過去180日間で合計90日までしか滞在できないよ、そこのあなた」ってことなんですよ。
「連続90日」じゃなくて、「合計90日」です。
でね、よく出てくる話が、ワーホリビザとの関係なんです。
ワーホリビザって、デンマークなら最大で1年(365日)有効なんですよね。
つまり、ワーホリビザだけで既に90日超えちゃってるわけです。
でも、これ自体はもちろん問題ありません。
なんせ、「あなたワーホリしていいよ」っていう許可証なんですから、ワーホリの許可が下りた期間はデンマークで暮らせます。
問題は、そのワーホリ期間の後です。
要は、ワーホリの期間が、「あらゆる180日」に含まれるのかって話です。
これが含まれるとなった場合、ワーホリが終わったらすぐにデンマークから出ないと行けません。
というか、デンマークだけでなく、他のシェンゲン協定加盟国にも行けないってことです。
で、ワーホリ期間が「あらゆる180日」に「含まれる」って噂と「含まれない」って噂がネット上で入り乱れてるんですよ。
これ、ホント調べたけどよくわかんなくて、でも大方、「ワーホリ期間はあらゆる180日に含まれない」という意見に信憑性がありそうな感じでした。
(確信はありません。)
ワーホリビザ失効後、初めてシェンゲン協定国を出ることに
ここでようやく、「僕が今日心配してた話」に戻れます。
上に書いたとおり、ワーホリ期間が「あらゆる180日」に含まれないという前提のもと、僕はワーホリビザが切れたあと行動してたんです。
僕のデンマークのワーホリビザは2018年12月31日まででした。
僕はビザ切れる前の12/20頃にデンマークを離れたため、「ビザの期間を超えたデンマーク滞在」はしてません。
でも、そのあとに行った国、ドイツ、チェコ、オーストリア、スロバキア、ハンガリーは全てシェンゲン協定加盟国。
そして僕は今日までハンガリーにいたのです。
つまり、もし、ワーホリビザの期間が「あらゆる180日」に含まれるとしたら、僕はシェンゲン協定国に違法滞在してたことになっちゃうんですよね。
んー、それはまずい。
で、その結果がわかるのが今日やったんです。
なぜなら、クロアチアはシェンゲン協定加盟国ではないから。
つまり、クロアチアに入るとき、国境検査があるんです。
僕はそこで捕まったらどうしよ、、、ってビクビクしてたワケです。
超怖かったクロアチアの国境検問…
そんな状況だったので、クロアチアのボーダーコントロール(国境検査のとこ)に着いたとき、かなりドキドキでした。
僕が乗っていたバスは、15時半頃にボーダーコントロールで停車。
バス運転手さんの指示で、乗客は全員バスから降ろされました。
そして、パスポートを提出。
そこから、警察が一人ひとりのパスポートをチェックする作業が始まりました。
これが結構長くて、たぶん20分近く外で待ったんちゃうかな?
ちょっと寒かったし、「まだかな〜?」って心の中で呟いてた僕。
そしたら、建物から警察が4人ぐらいゾロゾロと出てきました。
おっ、ついに終わったんか?
そんなことを思っていたら、めちゃくちゃ怖い言葉が一人の警察官の口から出てきました。
「ジャパニーズ?ジャパニーズ?」
え?
ジャパニーズ?
乗客の中に、日本人は僕しかいませんでした。
ということは、僕を探してる・・・
やばい。
これは、やばそうな気がする。
気が動転しそうになりながらも、応答する僕。
するとその警察官が、「ビザ、持ってる?」と質問してきました。
僕はすかさず用意していたデンマークのワーホリビザの書類を見せ、デンマークでワーホリしていたことを説明。
すると、警察官のおじさんが、書類に書いてある期限のところを指差して、
「これ、期限切れてるくね?」
と一言。
いや、これ、やばい展開じゃね?
もうバクバクですよ、僕の心臓。
でも、とにかくデンマークは期限内に出て、そこからドイツやらチェコにいたことを説明するしかない。
頑張って説明しようとしたそのとき、横にいたもう一人の警官が口を開きました。
「あ、これ問題ないよ。」
イエス!!
イエェース!!
そうなんだよ、問題ないんだよ、僕!!
大丈夫なんだよ!!
めちゃくちゃ安堵に包まれました。
と、同時に、最初からその警察官同士で確認し合っといてよ!
とも思いました。
マジで。
めっちゃ怖かったやから。
なんのドッキリよ。
無事にクロアチア入り!
というわけで、無事にクロアチア入りし、今は首都ザグレブの宿にいます。
いや、ホンマに心臓に悪い時間でした・・・。
が、とにかく問題ないってことなんで、やっぱりワーホリ期間は、「あらゆる180日間」に含まれない確率が濃厚です。
とはいえ、これは僕のケースで、もしかしたら他の国だったらまた捉え方が違うかもしれません。
なんせ同じ国の警察官同士でもあんな感じでしたから・・・。
なので、もし僕と同じような流れでワーホリ後や他のビザが切れた後にシェンゲン協定国にいるのなら、必ず事前に確認してくださいね。
じゃないと僕みたいにヒヤヒヤすることになります。
というわけで、今日はこの辺で。