いつの間にやら始まった、「北欧インテリアシリーズ」。
今日はデンマークの人気ブランド、Stelton(ステルトン)です!
北欧デザインが好きな方はご存知の方も多いと思いますが、そうでない方にはそこまで馴染みがないかもしれませんね。
今日はそんなSteltonについて、
- 誕生した背景
- 「あの人物」との関係
- Steltonの人気商品
などなどをご紹介したいと思います!
目次
Steltonとは?
デンマークの人気キッチンウェアブランド
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Steltonはデンマークを代表するキッチンウェアブランド。
1960年に誕生したので、もう創業60年になる老舗です。
Steltonという名前を知らなくても、Steltonの商品を見たことがある人は多いかもしれません。
例えば、こちら。
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この鳥のような可愛らしいデザイン、見たことないでしょうか?
これはSteltonで一番有名な商品「EM77」です。
こんなワイルドなシチュエーションで見る機会はあんまりないと思いますが、どこかで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
「Stelton」の名前の由来
「Stelton」ってどんな意味があると思いますか?
英語の「Skelton(骨格とか、ガイコツとかって意味)」に似てますよね。
僕はてっきりSkeltonをもじったんだと思い込んでたんですが、実はこれ、創業者ふたりの名前をくっ付けた言葉なんですよ。
その創業者たちというのが、Niels Stellan HømさんとCarton Madelaireさんです。
「Stellan」+「Carton」= 「Stelton」っちゅうわけなんです。
というわけで、特にガイコツは関係ありません。
Steltonはこうやって成長した!
彼らは元々軍隊の仲間だったんですって。
きっと軍で一緒に過ごすうちにめっちゃ仲良くなったんでしょうね。
その後二人で会社を立ち上げるんですが、最初はテーブルウェアじゃなくて、スポーツ用品とか家具を扱ってたんですって。
でも、今のSteltonのような成功はしてなくて、なかなかうまくビジネスは軌道に乗りませんでした。
そんな中、「Danish Stainless」という、その名の通りステンレスを扱う会社と提携を結ぶことに。
これがSteltonを大きくするきっかけになります。
Steltonはステンレス製ソース入れのマーケティングをするんですが、これが売れます。
でも、売れたのはデンマーク国内ではなく、イギリスで、でした。
彼らの商品は、「これぞデンマークデザインだ!」という感じで扱われ、なんとデンマーク価格の10倍もする値段で、高級デパートなどに並びましたとさ。
Steltonとアルネ・ヤコブセンのつながり
北欧インテリア好きなら知らない人はいない、アルネ・ヤコブセン。
Steltonとアルネ・ヤコブセンには強いつながりがあるんです。
あるとき、StellanさんとCartonさんが立ち上げたSteltonに新しいメンバーが加わります。
Peter Holmbladさんという方です。
彼は、会社の将来を見据えた大きなビジョンを持って代表取締役としてSteltonにジョインしました。
新しいカタログを作ったり、パッケージやグラフィックデザインを刷新したり、新しいブランドを作ったり…。彼はいろいろ考えてました。
でも、Peterさんは確信してました。
と。
いろんな会社が同じような製品を作っていて、差別化されてなかったからです。
そんな思いを形にしてくれるピッタリの人物が、彼の近くにいました。
そう、それがアルネ・ヤコブセン。
なんと実は、アルネ・ヤコブセンはPeterさんの義理のお父さんだったのです!
いや〜まさかのつながりです。
ヤコブセンはステンレス製の新しいコーヒー製品のデザインを頼まれ、そして生み出されたたのが、今も愛され続けている「Cylinda-line(シリンダライン)」です。
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Steltonの代表的な商品
Steltonからは本当にたくさんの商品が生まれていますが、ここでは、
という、代表的な商品をピックアップしたいと思います!
EM77
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EM77はSteltonの「定番」と言ってもいい、一番有名なアイテムでしょうね。
デザインしたのは、Erik Magnussenさんです。
発売当初から変わらないシンプルで機能的なデザインは、本当に長い間、世界中で愛用されています。
EM77シリーズにはいろんなカラーとサイズがあります。
こちらは1Lのバキュームジャグ。
ラベンダー色もいいですね。
0.5Lサイズもあります。
可愛らしいデザインですが、シンプルなので飽きないですね。
EMMA
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EMMAもSteltonの看板メニュー的商品。
スチールに木材を組み合わせて、なんだかホッコリ感がありますよね。
北欧らしさを感じます。
EMMAもいろんなタイプが出てます。
ミナペルホネンとのコラボ商品も。
Cylinda-line
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上でも少し出てきた、アルネ・ヤコブセンデザインCylinda-line(シリンダライン)です。
1967年にDanish Design CouncilのID賞を受賞している、名実ともに名作と言える商品でございます。
無機質な素材なのに、柔らかさや温かみを少し感じさせる絶妙なデザインですよね…!
昔から人気だったようですが、今はクラシックなデザインとして、また違った好かれ方をしてそうです。
Steltonで「豊かな生活」をゲット!
今回はデンマークのキッチンウェアブランド、Steltonについてお届けしました!
「一つあるだけで気分が上がる」、Steltonの商品にはそんな魅力がありますよね。
彼らのミッションは、「生活を豊かにするためのデザインを模索する」なんですが、その通りの商品が生み出されているのではないでしょうか。
ぜひ一度Steltonの商品を手にとってみてくださいね!
【参考文献】The official home of Stelton