これまでデンマークにある島をいくつかご紹介してきました。
どこもホントに魅力的な場所で是非行ってみて欲しいのですが、今回ご紹介する島もめちゃくちゃオススメ。
その島の名前は、Christiansø(クリスチャンスー)とFrederiksø(フレデリクスー)。
日本人にはあまり知られていないこの2つの島の特徴や行き方についてお話していきます。
目次
Christiansø(クリスチャンスー)とFrederiksø(フレデリクスー)
デンマーク最東端の島
Christiansø(クリスチャンスー)とFrederiksø(フレデリクスー)は、デンマークで一番東にある島。
場所はここです。
首都コペンハーゲンがあるシェラン島からかなり離れています。
どちらかというとスウェーデン本土の方が近いぐらいの距離。
でも、デンマークの領土です。
島の面積は、クリスチャンスーが約0.22㎢(東京ドーム約5個)、フレデリクスーが約0.04㎢(東京ドーム1個以下)と、かなり小さいです。
2つの島は橋で繋がっていて、歩いて行き来することができます。
ちなみに、この2つの島の近くにはデンマークで一番人気の島、「Bornholm(ボーンホルム)」があります。
そこからフェリーが出ているフェリーに乗って、2つの島へ行けるようになっています。
(行き方の詳細は後ほど)
1684年に作られた要塞が残存
1684年、クリスチャンスーで要塞の建設が始まりました。
当時、強大な力を持っていたスウェーデンの脅威を始め、南バルト海の治安維持が課題だったようで、当時の王様クリスチャン5世によってこの要塞が作られたそうです。
岩だらけだった島に送られた288人のノルウェー人が、オランダ人技師の指導の元で建設作業を行ったんだとか。
要塞に兵士として来た人たちは家族を持ち始め、ここに定住するようになります。
兵士の子供はまた兵士になることが多かったようですが、給料が少なくて、その額はコペンハーゲンの兵士の3分の1ほど。
そんな給料じゃ満足な生活が送れないから、副業として漁業をしていたそうです。
それが今に繋がっていて、漁業がクリスチャンスーの産業の中心となっていったみたいですよ。
また、18世紀後半になると、要塞は牢獄としても使われていたようです。
本土から遠く離れた場所ですし、流刑地として打ってつけだったんでしょうね。
クリスチャンスーはそのあと役割を失って、要塞は1855年に閉鎖されました。
そんな要塞の要塞の面影が、今もクリスチャンスーとフレデリクスーに残されています。
まるでテーマパークにいるような気分になります。
大小のタワー
クリスチャンスーとフレデリクスーには、大小2つのタワーがあり、観光スポットになっています。
大きなタワーはクリスチャンスーに。
中は展示スペースになっていて、僕が行ったときは、このエリアに生息する鳥をテーマにしたエキシビジョンが開催されていました。
展示も良かったんですが、ここからの眺めもまた素晴らしかったです。
クリスチャンスーの小さな街並みや、隣島のフレデリクスーが一望できます。
小さなタワーはフレデリクスーに建っています。
丸いフォルムが可愛らしい建物です。
この小タワーの中は、当時の要塞について知ることができるミュージアムになっています。
大小2つのタワーには、1つのチケットで入ることができます。
料金は、大人ひとり40DKK(約650円)。
チケットの購入場所は、下のとおりです。
- フェリーの中
- クリスチャンスーのインフォメーションセンター
- クリスチャンスーのキオスク
クリスチャンスーのメイン通りが可愛い
クリスチャンスーとフレデリクスーには、約80人の住民が暮らしています。
要塞の跡が残るこの島で、今も人の生活が営まれているようです。
そんな住人の方が暮らすメイン通りがクリスチャンスーにあるんですが、この通りがめっちゃ可愛くて。
こんな感じです。
凹凸のある黄色の建物が独特で、島全体の要塞のイメージとはまた違った雰囲気でした。
可愛くて歩くだけでテンション上がります。
行き方
クリスチャンスーへは、ボーンホルム島からフェリーで行きます。
ボーンホルム島の「Gudhjem」という街からクリスチャンスー行きのフェリーが出ていました。
ボーンホルム島からクリスチャンスーまでの乗船時間は約1時間。
あっという間に到着します。
料金は、シーズンによって少し違うのですが、1番のシーズンである7・8月は、大人ひとり往復250DKK(約4,100円)。
フェリーチケットは、Christiansøfartenのページから予約可能です。
所要時間
どちらの島もめっちゃ小さいんで、半日もあれば十分に楽しめます。
僕は4時間滞在しましたが、どちらの島もゆっくり一周回ることができました。
島の中のお店
フレデリクスーには、フェリー発着場近くにカフェレストランがありました。
また、すぐ近くにキオスクもあって、お菓子や飲み物を買うことができます。
あと、クリスチャンスーのメイン通りには小さい雑貨屋さんもあったので、良いお土産が見つかるかもですよ。
まとめ
今回は、デンマーク最東端の島、クリスチャンスーとフレデリクスーをご紹介しました。
ボーンホルム島もめっちゃ魅力的ですが、要塞の跡が残るクリスチャンスーとフレデリクスーはまた別物で、独特の雰囲気が漂っています。
個人的には、ボーンホルムへ行くならこの2つの島も必ず行ってほしいな〜と思っちゃうほどオススメの島。
小さい島で数時間されば満喫できるので、ぜひ行ってみてください。