こんにちは。
今日のフォルケホイスコーレ生活ですが、
水曜日の今日は、デンマーク語の授業と英語の授業をそれぞれ一コマずつ受けました。
僕は「デンマーク語コース」としてこの学校に入ったんですが、「英語も勉強したいんです!」って先生に相談したところ、英語の授業にも参加させてもらえることになったのです。
柔軟な対応をしてくれるこの学校の先生たちに、ハイパー感謝です。
さて、今日の英語の授業は、「Monarchy(君主制)」でした。
日本は世界で最古の君主国ですが、ここデンマークも君主国。
デンマークは日本に次ぐ、世界で2番目に古い君主国だそうです。
こんなところにも、デンマークと日本の共通点がありましたね。
さて、なぜ今日はそれがテーマになったかというと、先週土曜日に、イギリスのヘンリー王子が結婚式をあげたから。
この結婚は、世界中から注目されてましたが、理由は、ヘンリー王子のお相手のメーガン・マクールさんが女優であること、離婚歴を持っていること、そして、アフリカ系アメリカ人の母を持っているという3点が大きなポイントかと思います。
そんな彼女を受け入れることに反対の声もたくさんあるようだけど、歓迎している人も多く、多様な社会になっていってる証拠なのかもしれないですね。
と、このテーマになったきっかけはヘンリー王子の結婚式でしたが、授業の中ではもちろんデンマークの君主制の話に。
現在、デンマークの君主は、女王マグレーテ2世。
1972年に即位したマグレーテ女王ですが、デンマークで初の女王だそうです。
デンマークの王位継承はもともと、「長男相続制」だったため、男子しかなれなかったんですが、
マグレーテ2世の両親には、マグレーテ2世を含めた3姉妹しかいなかったため、1953年に国民投票を実施。
その結果、賛成多数で、王位継承法が「長男相続制」から「男子優先長子相続制」(難しい言葉だ)に変わり、女性も王位を継承できるようになったようです。
その王位継承法変更を問う国民投票、賛成の人が45.7%、反対の人が45%と、めちゃめちゃ僅差(きんさ)だったみたい。
僕なんかは、なんで女性が君主になったらダメなのかわからないですが、同時のデンマーク国内は半々に分かれていたんですね。
さて、授業中、話はどんどん進んでいって、2015年に起きたデンマークのRoyal Familyにまつわる話へ。
ある日、暴風で、シェラン島(首都コペンハーゲンのある島)とフュン島(童話作家アンデルセンの地元がある島)をつなぐ橋が一時的に封鎖されたそう。
もちろん、暴風でかなり危険というのが理由です。
島間を移動したい人はわんさかいたようですが、もちろん橋は閉まってるんで、橋の前でみんな待っていたようで。
そんな中、当時の王子(名前忘れました)が、その橋を渡る必要があったみたいで、特別に渡ったそうです。
すると、それを知った国民が、激おこプンプン丸。
「なんで王子だけ通ってんだよ!プンプン!」とみんな口を揃えて叫んでいたものと思われます。
まあ、王子だから特別に通るっていうので、なんか理解できそうなんですが、デンマークは、「みんな平等」という思想を持った国。
「たとえ王子であっても、例外なく平等だ!」と、徹底的に「みんな平等」だと考えていることを思わせるエピソードでした。
今日はそんな、初めて聞くことが多くて、めーっちゃ勉強になった授業でした。
それでは、また。
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