デンマークにもホームレスの人たちがいます。
こんにちは。
今日もフォルケホイスコーレでデンマーク語の授業を受けたんですが、その中でホームレスについての話題が出ました。
幸福度の高い国として有名なデンマークですが、この国にもホームレスの人がいます。
幸福度とホームレスがリンクしているかと言われると、完全にそうではないかもしれないですが。
今日教えてもらった情報によると、現在13,000人の人がホームレスとして生活しているそうです。
先生は、この数字を見て、「他の国と比べるとそこまで多くないのでは?」と言っていましたが、僕はあまりピンとこず、日本のホームレス数を調べてみました。
すると、日本は2017年で6,235人だったそうです。
デンマークの半分以下です。
無視できないのは人口の差。
デンマークの人口は約550万人と、日本の約5%程しかいないんです。
そうなると、人口に占めるホームレスの比率は、日本より圧倒的に多いことになります。
なんでこんなに多いんだろう?と思っていたんですが、日本と大きく違うのは、デンマークが移民の受け入れをしていること。
そのことがやはり大きく関係しているようで、ホームレス全体の10%の人が、デンマークとは違った民族背景を持っているそうです。
それでも、全体の10%なのですが。
先生はホームレスの年齢についても教えてくれました。
ホームレス全体の20%が18〜29歳、70%が30〜59歳、8%が60歳以上とのこと。
なんと若い人が大半なんです。
これは日本とは全く違っています。
イメージできる方も多いと思いますが、日本はホームレスの半数以上が60歳以上の高齢者。
この違いは、ホームレスになった理由を見たらなんとなく理解できました。
先生はホームレスになってしまう理由を「心理面」と「経済面」に分けて説明してくれたのですが、
心理面の理由としては、36%が精神的な理由、27%が薬物乱用、23%がアルコール依存症が挙げられていました。
確かに若者が陥りそうな理由が並んでいます。
授業では、ホームレスの人が公園や公共施設で寝れないようにいろんな施策を取っていることについても触れました。
例えば、こんなベンチ。
肘掛のような物が付いていて、寝転べないようになっています。
日本にもたくさんありますよね。
デンマークでは公園で寝ると罰金が課せられるようになるかもしれないという話があるそうです。
そういう施策が良いのか悪いのか、というディスカッションをしたんですが、んー、めちゃくちゃ難しいですよね。
個人的には、罰金を取るにしても、他の対策と一緒に抱き合わせで実施しないと無理があるんじゃないかなと思うんですが、皆さんはどう思われますか?
今まであまり深く考えたことがなかったこともあり、スッと答えが出てこなかったものの、きちんと考えないといけない問題だと思います。
このフォルケホイスコーレに来てから、授業で社会的な問題について話し合う場面もあり、改めて考えさせられることが多いです。
クラスには他の国の生徒もいて、みんなの意見を聞くのがすごく興味深く、やっぱりそれだけでもデンマークに、そしてこのフォルケホイスコーレに来てよかったなって感じています。
というような感じで、今日はデンマークとホームレスについて、でした。
それではこの辺で。
<参考>
2017年最新版 日本ホームレスの高齢化と20年間の推移 | IROIRO