カールスバーグというビールメーカーをご存知ですか?
デンマークを代表する会社で、世界のビールシェアでは第四位にランクインしています。
超超超大企業なカールスバーグですが、創始者の息子で2代目社長のカール・ヤコブセンさんは、「ビール屋さん」とは別の顔も合わせ持っていました。
実は彼、めちゃくちゃ熱心なアートコレクターだったんですって。
今回紹介するのは、そんな彼が作っちゃった美術館、ニューカールスベア美術館です。
目次
ニューカールスベア美術館とは?
120年以上前にオープンした美術館
ニューカールスベア美術館は、1897年に一般公開がスタートしました。
今から120年以上も前ということになりますね。歴史あります。
建設は1888年に始まり、9年もの歳月をかけてその幕を開けたのでした。
ニューカールスベア美術館の正式名称は、「Ny Carlsberg Glyptotek」、といいます。
「ニューカールスベア」と言っているのは、前2つの「Ny Carlsberg」の部分ですね。
後ろの「Glyptotek」は、ギリシャ語の”glyptos(彫刻)”と”theke(物が飾られている場所)”という2つの単語を組み合わせた言葉だそうですよ。
カール・ヤコブセンのコレクションを展示
ニューカールス美術館には、カール・ヤコブセンがコレクションした彫刻や絵画を中心に、たくさんのアート作品が展示されています。
古代の美術品から、フランスやデンマークの作品などなど、ボリューム満点。
ここにある作品の数は、なんと1万点以上だそうですよ。
カール・ヤコブセンは、
と強く信じていたらしく、その信念のもとで世界各地の素晴らしい作品を集めていったんです。
それをただ集めまくるだけだと、「なんだかな〜」って感じもしますが、きちんと一般に公開してたくさんの人の目に触れるようにしたところが素晴らしいですよね。
さらに彼は、
みたいなことも言っていたんですって。
ファッション的な感覚でアートを捉えていない人だったんでしょうね。
3人の建築家がデザインした建物
ニューカールスベア美術館は、3人の建築家がデザインして今の姿になっています。
ってなりますよね?(なって欲しい)
実はこの美術館、少しずつ増築していってるんです。
オープンしたときに作られた最初の建物は、Vilhelm Dahlerupさんが設計。エントランスを抜けて最初に出てくる広場「ウィンターガーデン」も彼が手がけました。
このウィンターガーデンができたのと同じ年に、今度はHack Kampmannさんがギリシャ、ローマ、エジプトのコレクションのための建物をデザイン。
さらに1996年には、Henning Larsenさんがデザインした建物が追加されました。彼は古代エジプトと地中海の山間にある小さな村からインスピレーションを受けて設計したそうです。
ちなみに、受付でもらえるマップを見れば、どの建物を誰が設計したのか書いてあります。
料金
ニューカールスベア美術館の入場料は、下の通りです。
大人:115DKK
グループ(10人以上):ひとり100DKK
27歳未満:85DKK
学生:85DKK
18歳未満:無料
火曜日は無料
基本料金は上の通りなんですが、なんと火曜日は誰でも無料になります!有り難すぎる!
日程調整して火曜日に合わせれたら無料で入れて幸せな気分になれます。
コペンハーゲンカードが使える美術館
という方でも、もしコペンハーゲンカードを持っていたら無料になります。
コペンハーゲンカードについては下の記事で詳しく説明しているのでよかったら参考にしてください!
営業時間
営業時間はこちら。
火、水、金、土、日:11-18時
木:11-21時
月:休み
月曜日は休みなのでご注意を。
あと、木曜日だけ遅くまで開いているので、そこもお見逃しなく!
行き方
ニューカールスベア美術館は、チボリ公園の真横にあります。なので、わかりやすいと思います。
コペンハーゲン中央駅からだと、徒歩で5分ぐらいですね。
いい立地です。
まとめ
というわけで、今回はニューカールスベア美術館についてお届けしました。
とにかく作品の数が多くてボリューム満点です。
また、ウィンターガーデンをはじめ、建物自体が魅力的で歩くだけできっと楽しいですよ。
ご興味があればぜひ行ってみてくださいね。
◇参考文献
The Glyptotek. Welcome to the homepage of the Glyptotek