さて今回は、世界遺産検定を勉強中の僕からデンマークの世界遺産のことをお話しようと思います。
デンマークには9つの世界遺産がありますが、今回ご紹介するのは、ステウンスの崖壁。
世界遺産なんですが、観光客が少ないなかなかマニアックな場所です。
しかーし、デンマーク好きとしてここを外してはいけないと思い、先日行ってきましたよ。
というわけで今日は、ステウンスの崖壁の特徴や行き方などについてお届けします。
ステウンスの崖壁とは?
2014年に世界遺産登録
ステウンスの崖壁(Stevns Klint)は、2014年にユネスコの世界遺産に登録されました。
世界遺産には10個の登録基準があるんです。
そのうち、1〜6が文化遺産、7〜10が自然遺産の登録基準になっています。
このステウンスの崖壁は、自然遺産の登録基準である、8:地球の歴史の主要段階を証明する遺産に該当するとして、世界遺産の仲間に加えられました。
白亜紀の地層が見れる
世界遺産に登録されるぐらいなんで、地球にとってめっちゃ重要な場所ってことなんです。
じゃあここは何が特別かというと、なんと白亜紀の地層がむき出しになってるんです。
それを知って、
と僕は思いましたよ。
そして調べましたよ。
白亜紀は、1億4,500万年前から6,600万年前の時代とのこと。
下の表がわかりやすいかも。
とにかく、ものすっごい前ってことです。
その時代の地層がこのステウンスの崖壁に残ってて、しかも地表に出てきちゃってるんですよ。
だから、めっちゃ観察しやすくて、研究に大貢献してる貴重な場所なんですって。
隕石の衝突で誕生した崖
その白亜紀の地層ができたエピソードがかなり豪快です。
6,500万年前にメキシコにチクシュルーブっていう名前の隕石が「バチコーン!」と地球にぶつかって、なんと地球にいた半分ぐらいの生物が死んじゃうという大事件が起きたんです。
地球上の半分って、やばくないですか?
そんな規模の隕石衝突やったんで、そりゃもう威力が凄まじいわけで、めっちゃ灰が出て飛んでいくんですよ。
んでね、その灰がフワフワ飛んでいって、積もってできたのがこのステウンスの崖壁だと言うんですよ、えらい人たちが!
隕石が落ちたの、メキシコですよ?
灰が積もってできたっていうけど、崖、この大きさですよ?
15㎞も続いてるんですよ?
飛びすぎ。
崖の上の可愛い教会
ステウンスの崖壁の上に、古い小さな教会がポツンと建っていました。
小ぢんまりして可愛らしい教会でした。
中から、外のテラススペースのようなところに出れるんですが、そこにはハート型のリースが。
中から見えるこのリースがかなりラブリーです。
行き方
ステウンスの崖壁は、最寄りのバス停Højerup (Korsnæbsvej)から徒歩10分の場所にあります。
コペンハーゲンから行く場合、まずコペンハーゲン中央駅からKøge駅まで電車で行きます。
Køge駅で電車を乗り換え、St. Heddinge St.という駅で下車。
そしてSt. Heddinge St.からバスに乗ってHøjerup (Korsnæbsvej)まで行くという流れです。
コペンハーゲンから約2時間ほどかかります。
ちょっと遠いです。
まとめ
今回は、デンマークにある世界遺産、ステウンスの崖壁についてお届けしました。
コペンハーゲンからちょっと遠いですし、周りには何もないので、日本から旅行で来られる方にはちょっとハードルが高いかもしれませんね。
どちらかというと、デンマークに住んでいて、「コペンハーゲンの観光地はもう行き尽くした!」という方に向いている場所かも。
そんな人は、お時間あればぜひ一度行ってみてください。