クリスチャニアという場所を知っていますか?
日本ではあまり有名ではないかもしれませんが、デンマークに行くならここは知っておいた方が良いです。
実際に行ってきたので、今回はクリスチャニアがどんなところなのか詳しく書いたいと思います。
- クリスチャニアの特徴
- 治安
- 行き方
などについてまとめました。
それでは、どうぞ。
目次
クリスチャニアとは?
首都コペンハーゲンにあるヒッピーの街
クリスチャニアは、コペンハーゲンにある地区の名称。
元々は軍が所有していた土地だったんですが、軍が出ていってからヒッピーたちが住みつき、今ではヒッピーコミューンとして1000人ほどの人が住んでいます。
実際に行ってきましたが、その雰囲気はホントに独特で異様です。
コペンハーゲンって、ホントに「Theヨーロッパ」って感じの街で、歴史あるカッコいい建物がたくさん並んでいるんです。
でも、このクリスチャニアはそれとは真逆の雰囲気。
そこら中にストリートアートが描かれていたり、ボロボロの家があったり・・・。
個性的な建物であふれています。
国旗や国歌がある、自称「国家」
クリスチャニアに住んでいる人たちは、「クリスチャニアは国家だ」だと言っています。
もちろんデンマークが認めているわけはなく、自称「国家」です。
でも、自分たちで国旗や国歌まで作っていて、まさに一つの国のように振る舞っています。
ちなみに国旗は、赤に黄色の3つのドットが描かれた、これ。
このドットの意味は、「Christiania(クリスチャニア)」に入っている3つの「i」の点を表しているそうです。
国歌はこちら。
タイトルは、「I Kan Ikke Slå Os Ihjel(あなたたちは私たちを殺せない)」。
国歌やのに、なんちゅうタイトルや。
大麻が堂々と売られている
日本ではあまり有名ではないクリスチャニアですが、世界的にはとても知られています。
なぜか。
それは、大麻が堂々と売られているからです。
実際に行って見たんですが、いやー、びっくりしました。
クリスチャニアの中に露店がたくさん並んでいるエリアがあるんですが、そこで隠すこともなく大麻が堂々と売られているんです。
実際に買っている人もいて、「ホンマやったんや・・・」って結構ショックを受けました。
クリスチャニアの人たちは「大麻は合法」としていますが、デンマークでは合法ではありません。
なので、絶対に買ったらダメですよ。
クリスチャニアで買ったとしても、捕まっちゃいます。
クリスチャニアの独自ルール
自称国家のクリスチャニアには、独自のルールがいくつかあります。
例えば下のようなもの。
- 暴力禁止
- 武器(銃など)禁止
- ハードドラッグ禁止
- クリスチャニア内は自家用車で走ってはいけない
- 窃盗禁止
「いや、当たり前やろ!」とツッコミたくなるルールばかりですが、大麻が売られているヒッピーの街だということを考えると、意外と平和を意識しているんやなって思いました。
もっと荒れ放題なのかと思っていたので。
実際、僕は2回行きましたが、特に危ない目に合うことはなかったです。
人気の観光地ですしね。
クリスチャニアは100%直接民主主義
クリスチャニアの大きな特徴の一つが、民主主義。
デンマーク自体、民主国家ですが、クリスチャニアではもっと徹底されているというかなんというか。
例えば、何かルールなんかを決めるときは、全住民が一箇所に集まって直接全員で話し合うんです。
決定は賛成多数だったら良いというものではなく、全員が納得するまで議論が続けられるんだとか。
クリスチャニア観光の見どころ
大麻が売られていたり、ヒッピーの住処だったり、ちょっと怖いイメージのクリスチャニアですが、実はコペンハーゲンの中でも指折りの人気観光スポットなんです。
年間50万人ほどの人が来るそうですよ。
確かに独特な雰囲気を持っている場所なんで、行きたくなる気持ちは理解できます。
見所は、ショップ。
大麻の売店をはじめ、雑貨屋さんやレストランなど、いくつかお店があります。
あとは、クリスチャニア内に立ち並ぶ建物。
自分たちで作った用な家もたくさんあり、めちゃくちゃ個性的です。
ただし、そこで暮らしている人たちがいるので、当然ですが、あまりジロジロ見過ぎるのはよくないです。
治安
上でも少し触れましたが、クリスチャニアは危険な場所ではありません。
もはやデンマークを代表するぐらいの人気観光スポットになっているぐらいですからね。
でも、ちょっとだけ注意点が。
それは、写真撮影です。
大麻が売られているエリアは撮影禁止になってるんで、もし撮っちゃうと怒られます。
お気をつけください。
あ、あとさっきも言いましたが、大麻は買っちゃダメですよ。
クリスチャニアでは堂々と売られてるけど、デンマークでは違法です。
クリスチャニアから生まれた自転車
デンマークの街中を歩いていると、こんな自転車を頻繁に見かけます。
これ、クリスチャニアバイクという自転車なんですが、実はクリスチャニアから生まれたものなんですって。
ヒッピーの街やし、大麻売ってるし、なんだか怖そう・・・っていうイメージですが、クリスチャニアはこういうクリエイティブな発想が生まれる場所でもあるんです。
ちなみに、下の記事でも紹介していますが、バンド「ルーカス・グラハム(Lukas Graham)」のボーカルは、このクリスチャニアで育ったという経歴を持っています。
行き方
クリスチャニアは、コペンハーゲンの中心地にあります。
めちゃくちゃ良い場所。
そして、結構広い。
こんな良い場所ならいろんなことに使えそうなんで、きっと政府は困ってるんやろな・・・。
コペンハーゲン中央駅から行くなら、チボリ公園の前から出ている「9A」のバスに乗り、Skt. Annæ Gade (Prinsessegade)というバス停で下車します。
もしくは、メトロ(地下鉄)の駅「Christianshavn St.」から歩いて行くのもアリ。
全然歩いて行ける距離です。
まとめ
というわけで今回はクリスチャニアについてまとめました。
同じコペンハーゲンとは思えないほど異様な雰囲気を持つ場所、クリスチャニア。
もし興味があれば行ってみてくださいね。
デンマークのイメージがちょっと変わるかもしれません。