みなさんは、「Pasta(パスタ)」という魔法の言葉をご存知でしょうか?
僕は、フォルケホイスコーレ(学校)にいるウガンダ出身の友だちと、毎日この言葉を言い合っています。
朝起きて、その彼と廊下ですれ違うとき、
「おはよう、パスタ」と挨拶を交わし、
一緒にバレーをしていて、良いプレーをしたら、
「ナイスパスタ!」と、ねぎらいます。
もちろん、夜寝る前に会ったら、
「また明日、パスタ」と言います。
パスタに始まり、パスタに終わる毎日。
えぶりでい、パスタ。
この「Pasta(パスタ)」という言葉、デンマーク独特の言葉とかではなく、みなさんがよく知ってる、あの麺のやつです。
だいたい美味しいやつです。
(イタリアの麺はめっちゃモチモチしてたな〜)
なぜその「パスタ」という言葉を毎日言い合っているのか。
それは僕にもわかりません。
いつからか、「パスタ」が僕たちのキーワードになっていたのです。
なぜそうなったのか、よく覚えていません。
でも、この「パスタ」という言葉のおかげで、僕たちはめちゃ仲良くなりました。
僕はまだまだ全然デンマーク語も英語も堪能ではないので、他の国の子とそこまで深い話ができない、というのが現状。
そんな中あらわれたのが、この救世主「パスタ」なのです。
要は、言葉がうまく話せなくても、こういうちょっとしたきっかけで人と仲良くなれるんやなぁ、と思うのです。
そして、年齢も関係ない。
実は、今日はその友だちの誕生日。
彼は今日で19歳に。
僕とは10個以上離れているんです。
でも、「パスタ、パスタ」と言い合って仲良くやってます。
19歳の彼は良いとして、30歳の僕が「パスタ、パスタ」と連呼するのは如何(いかが)なものかという意見もありますが、僕はまあ、楽しいし全然オッケーだと思っています。
この歳の差を埋めている要因として、「敬語がない」ということも大きいような気がします。
日本だと、さすがに10個も離れていたら、だいたい敬語を使いますが、
英語やデンマーク語にはそれがないので(もちろん丁寧な言い方はある)、
やっぱり距離が近く感じます。
そこはええとこやな〜って思います。
そんなこんなで、「パスタ」というキーワードをきっかけに、そのウガンダの友だちと仲良くなっています。
またいつか改めて書こうと思いますが、彼は本当にみんなから愛されるエエやつ。
今日の誕生日、心からおめでとう、です。
今は夜の10時なのですが、またこのあと廊下ですれ違うかもしれません。
僕たちは今日も「また明日、パスタ」と言い合って、
その明日もきっと、「パスタ、パスタ」と言いまくることと思います。
それではみなさん、「また明日、パスタ」。
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