今日は刑務所に行ってきました。
別に悪いことして捕まったわけではありません。
授業の一環で、見学に行ったのです。
今日行ったのは、「Horsens statsfængsel(ホーセンス刑務所)」というところ。
場所はこのあたり。
オーフス(デンマーク第二の都市)から、車で1時間ぐらいのところにあります。
1853年から2006年まで使われていたのですが、今は閉所して、ミュージアムになってます。
2016年に拡張して、世界一大きな刑務所ミュージアムになったそうです。(刑務所ミュージアムって世界に何個あるんやろ?)
昨日も書いたとおり、超マジメだった僕には、刑務所はもちろん縁のなかったところ。
今回が初めての刑務所でした。
ガイド付きのツアーだったんですが、ガイドさんのデンマーク語が難しすぎて、全く聞き取れず・・・
それでも、見応えがあって楽しめましたよ。
いくつか写真をご紹介。
中でも、一番興味を持ったのが、囚人が実際に脱走を試みたときに作ったという穴の展示ゾーン。
実は僕、プリズンブレイク(海外ドラマ)が大好きなんです。
5シーズンもあるのに、3回も見てます。
なので、そりゃ心踊っちゃいます。
その囚人が掘った穴は、本当にプリズンブレイクに出てくるような感じで、こんなことが実際にあるんやなーって驚きです。
この穴は、本当に小さな道具で掘っていたみたいで、そんな根性があるんやったら、どんなことでも成功しそうやのに・・・と思うばかりです。
なぜ人は犯罪に走るんでしょうか?
こんな脱走を本気でやれる人は、器用で根性があって、恐らく素晴らしい頭脳を持っていると思われます。
なんでそんな人が・・・って思っちゃうわけです。
でも、もしかしたら、本人の中では「罪」という感覚がなくて、「正義」と思ってやってることもあるのかもしれないです。
だって、そんな賢い人が、わざわざそこまでのリスクを犯して犯罪に手を染めるという判断をしないんじゃないかな?って思うんです。
戦争もそうなんかな?
みんながそれぞれ思う「正義」を貫こうとしてるだけなんやったら・・・争いを防ぐことって、果たしてできるんかな?
外から見たら、「いや、おかしいやろ!」って思うことでも、内側ではそれが「正しい」とされることやったら、そらやめないですもんね。
いま通ってるフォルケホイスコーレには、実は難民の人たちがたくさんいて、戦争や内戦というのが、今までより近く感じるようになりました。
最近も、米英仏がシリアを空爆しましたが、ここにはシリアから来た子もいます。
また、エリトリアという国からも、たくさんの人がデンマークに来てます。
彼らは自分の国が恋しいけど、独裁国家で非常に危険な状態だそうで、帰りたくても帰れない状況とのこと。
いかに日本という国が、いま平和で有難いことか、彼らを見ていると強く感じます。
彼らが自分たちの望む生活ができるようになることを、祈るばかりです。
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