デンマークにはたくさんの教会があります。
今日はそのうちのひとつ、グルントヴィ教会について。
数ある教会の中でも、デンマークにとって特に重要な場所です。
グルントヴィ教会の特徴や行き方、営業時間などについてまとめます。
グルントヴィ教会とは?
グルントヴィを追悼するために建造
グルントヴィ教会は、N.F.S.グルントヴィを追悼するために作られた教会です。
と思われた方もいるのではないでしょうか?
というか、ほぼ全員がそう思ってるかもしれませんね。
でも、グルントヴィさんはデンマークにとってめちゃくちゃ重要な人なんですよ。
グルントヴィさんは、牧師です。
そして、哲学者です。
さらには、作家でもあります。
ついでに言うと、先生でもあり、政治家でもあります。
もう肩書きで溢れ返ってます。
肩書きモンスターです。
いろんな功績を残した、すごいなんて言葉でくくってはいけないような人なんですよ。
身近なところでいくと、僕が1年間通っていた、北欧独自の学校「フォルケホイスコーレ」。
そのフォルケホイスコーレを作ったのが、グルントヴィさんです。
ちなみに、
って方は、下の記事を読んでみてくださいね。
ちょっと話がそれかけましたが、そのグルントヴィさんが亡くなった後に、彼を追悼しようということで作られたのが、グルントヴィ教会なんです。
全長は76m、座席は1,440も用意されている、どデカイ教会です。
クリント家が作った教会
グルントヴィ教会の建設には、ある有名人が関わっています。
それが、クリント家。
クリント家は、椅子や照明の名作をいっぱい世に出している「レ・クリント(LE KLINT)」を運営している家族です。
1912〜1913年に、グルントヴィを追悼する方法を決めるコンペがありました。
そのコンペで、
と提案して、見事選ばれたのが、イェンセン・クリントさんです。
いろんな案を差し置いてイェンセンさんの教会案が当選したんですが、その教会を作るために見積もられていたコストは、想定していた金額の20倍以上だったそうですよ。
それでも採用されちゃったんですから、相当よかったんでしょうね。
で、建設がスタートしたんですが、イェンセンは完成を見ることなく、亡くなってしまいます。
悲しい。
でも、その想いを息子のコーア・クリントさんが引き継ぎました。
そして、1940年に見事完成!
建設が始まってから、およそ20年後のことでした。
ちなみに、コーア・クリントさんは、「デンマーク家具の父」と呼ばれている、これまたハンパなくすごい人です。
北欧最大規模のオルガンがある
建物そのものが美しいグルントヴィ教会ですが、ここにあるオルガンもタダモノではありません。
パイプ数は4,052、長さは11mで重さは425kgもあり、北欧最大だそうです。
行き方
グルントヴィ教会は、コペンハーゲン内にあります。
中心地から少し離れていて、北の端のほうにあります。
移動手段はバスがいいと思います。
系統6Aのバスに乗り、「Bispebjerg Torv (Tagensvej)」というバス停で降ります。
そこから1〜2分歩けば、グルントヴィ教会が見えてきます。
コペンハーゲン中心地からはバスで30分ぐらいです。
営業時間
グルントヴィ教会の営業時間は下の通り。
祝日は注意が必要です。
[通常の日]
月:休み
火:9-16時
水:9-16時
木:9-18時
金:9-16時
土:9-16時
日:12-16時(サマータイムのとき)
12-13時(ウィンタータイムのとき)
[祝日]
・洗足木曜日、復活祭(イースター)、復活祭の翌月曜日、五旬節:12-16時
・聖霊降臨節の月曜日、昇天日、祈祷日:13-16時
・クリスマスイブ:9-12時
・大晦日:9-16時
・聖金曜日、クリスマス、ボクシングデー、正月:休み
料金
グルントヴィ教会の入場料は無料です。
まとめ
今回は、グルントヴィ教会について書きました。
グルントヴィ教会はデンマークを代表する教会のひとつ。
コペンハーゲンへ旅行されるなら、是非行ってみてくださいね。
名称 | グルントヴィ教会(Grundtvigs Kirke) |
---|---|
場所 | På Bjerget 14B, 2400 København, デンマーク |
料金 | 無料 |
営業時間 | 「営業時間」を参照 |
ホームページ | Grundtvigs Kirke |