フォルケホイスコーレという学校を知っていますか?
この記事のタイトルにあるように、「試験も成績もない」北欧独自の学校です。
僕はそのフォルケホイスコーレに1年間通いました。
そして、その魅力を知りました。
価値観が変わるほどの強い刺激がそこにはあったのです。
今回は、そんなフォルケホイスコーレについて詳しくまとめます。
この記事を読んでいただければ、フォルケホイスコーレの素晴らしさがわかるはず。
フォルケホイスコーレはあなたの人生を変えるかもしれません。
そんな魅力を秘めた場所です。
フォルケホイスコーレのことをたくさんの方に知ってもらい、一人でも多くの方の人生がより豊かになることを願いながら書き進めます。
目次
フォルケホイスコーレとは?
![フォルケホイスコーレは北欧独自の教育期間](https://elutas.com/wp-content/uploads/2018/10/priscilla-du-preez-623040-unsplash-1280x720.jpg)
フォルケホイスコーレ(Folke Højskole)は、北欧にある学校の種類のひとつ。
高校でもない、大学でもない、独特な学びの場です。
創設者はN・F・S・グルントヴィ。
「デンマーク精神の父」と言われるほど、デンマークにとって重要な人物です。
グルントヴィさんは、当時の学校教育に対して、
と、カンカンに怒っていたそうです。
さらに、
とも、夜な夜な思っていたとのことです。
そんな彼が掲げた、
人との対話から学ぶことが、
という信念の元、フォルケホイスコーレは1840年代に、「オギャー」と誕生しました。
150年以上もの歴史がある教育機関なんですよね。
その後、フォルケホイスコーレは国内に浸透していき、現在、デンマークに約70校あります。
フォルケホイスコーレで学べること
![フォルケホイスコーレで学べることは?](https://elutas.com/wp-content/uploads/2018/10/IMG_6218-1280x720.jpg)
フォルケホイスコーレで学べることは、学校によって様々です。
文化、語学、スポーツ、音楽、アート・・・などなど。
学校ごとにホントにいろんなプログラムが用意されています。
ちなみに僕が通っていたカルー・ホイスコーレ(Højskolen på Kalø)では、「デンマーク語とデンマーク文化の学習」が中心。
ですが、その他にも、アウトドア、スポーツ、音楽など、たくさんの授業を受けることができました。
一見すると、学校ごとにバラバラで統一感がなさそうなフォルケホイスコーレ。
でも、そこには一貫した理念があります。
それは、
共に暮らし、共に学び、共に対話し、人生について学ぶ
ということ。
あとで「特徴」のところで書きますが、フォルケホイスコーレはどこも全寮制です。
みんな一緒に暮らします。
共同生活を通して、人生にとって大切なことを見つける。
そんなコンセプトが、フォルケホイスコーレにはあるんです。
フォルケホイスコーレの特徴
![フォルケホイスコーレの特徴](https://elutas.com/wp-content/uploads/2018/10/brooke-cagle-609873-unsplash-1280x720.jpg)
北欧独自の学校「フォルケホイスコーレ」には、いくつか特徴があります。
代表的なものをここでご紹介します。
17歳半以上なら「誰でも」入学可能
フォルケホイスコーレは、17歳半以上なら、誰でも入学可能。
17歳半以上であれば、国籍も、年齢も、宗教も、性別も、障害の有無も、何も問われません。
僕の通っているフォルケホイスコーレではデンマーク語が学べるということもあって、いろんな国の人がいます。
もちろん宗教もバラバラ。
誰にでもオープンな、そんな学校です。
全寮制
上で少し触れた通り、フォルケホイスコーレは全寮制。
学校にある寮で、みんな一緒に生活します。
「人との対話から学ぶ」という信念があるため、このように共同生活することになっています。
ちなみに部屋割は学校により色々ですが、僕の学校では、一人部屋もしくは二人部屋です。
試験、成績がない
最初、これにびっくりしたんですが、試験が一切ありません。
入学試験も卒業試験も、何もないのです。
最初の特徴の「誰でも入学できる」というのは、この入学試験がないという意味も含んでいます。
さらに、成績もありません。
通信簿みたいなやつですね。
と、創始者のグルントヴィさんが言っているような気がします。
学費が安い
フォルケホイスコーレは、デンマーク政府の援助を受けています。
そのため、学生は学費の一部を負担するだけで通うことができます。
その「学生が負担する学費の一部」の額というのが、すごく安いんです。
例えば、僕の通っているカルー・ホイスコーレ。
半年のコースなら、全部で34,800DKK(デンマーククローネ)。
日本円にすると、1ヶ月で約10万円です。
この10万円には、学費、毎日3回の食事、寮の居住費、学校の研修旅行費など、全部含まれています。
めちゃくちゃ安くないですか?
でも、これはデンマーク政府の援助のおかげで成り立っていることを忘れず、感謝しなければなりません。
入学時期
入学時期は学校によって違いますが、だいたい下のようなパターンが多いです。
- 春コース:1月〜
- 秋コース:8月〜
春コースと言いながら、ガッツリ冬にスタートします。秋もめちゃくちゃ夏から始まります。
こんな感じで、スタート時期がちゃんと決まっているところがほとんど。(というか全部?)
でも、学期の途中から入学することできる学校もあります。
僕が通っていたカルー・ホイスコーレはかなり柔軟な学校で、学期途中から入学してくる生徒がチラホラいました。
なので、
という人も、学校に問い合わせてみたら途中から入れる可能性が十分にありますよ。
フォルケホイスコーレの探し方
![フォルケはどうやって探す?](https://elutas.com/wp-content/uploads/2018/10/chase-clark-509066-unsplash-1280x720.jpg)
日本にいながらフォルケホイスコーレを探すには、インターネットで直接探す、もしくはフォルケホイスコーレ経験者と連絡を取る、になるかと思います。
僕はインターネットで調べました。
あまり英語が得意でもなかった僕は、日本語で説明してくれている下のサイトにかなり助けられました。
よかったら参考にしてみてください。
フォルケホイスコーレへの申請方法
![フォルケホイスコーレへの申請](https://elutas.com/wp-content/uploads/2018/10/kevin-bhagat-425897-unsplash-1280x720.jpg)
フォルケホイスコーレへの申請方法ですが、学校のHPから直接連絡を取るという形がほとんどだと思います。
どこの学校もHPがあるので、気になる学校があれば、そのHP上から申請してください。
ちなみに、申請すれば必ず入学できるというわけではありません。
僕は一度、IPC(International People’s College)というフォルケに入学の申し込みをしたんですが、なんかテキトーな対応をされて結局入学できませんでした・・・。
何があったかは、「IPC(フォルケホイスコーレ)からまさかの返事が・・・」をご覧ください。
ツラかったよ。
僕が通っているカルー・ホイスコーレはすごく対応が良かって、連絡した次の日には返事を来れ、スムーズに入学することができました。
スタッフさんには感謝感謝です。
フォルケホイスコーレに通うためのビザ
![フォルケに行くためのビザ](https://elutas.com/wp-content/uploads/2018/10/agus-dietrich-747398-unsplash-1280x720.jpg)
フォルケホイスコーレに通うためのビザは、三種類あります。
- 観光ビザ(90日以内)
- 学生ビザ
- ワーキングホリデービザ
日本のパスポートを持っていたら、デンマークに90日間は滞在できます。
*ただし、シェンゲン協定があるので、他のシェンゲン協定国に行く場合は注意。
なので短期間であれば、パスポートを持っているだけでフォルケホイスコーレに行くことができます。
もし、90日以上いるのであれば、2と3のビザが必要になってきます。
僕はワーキングホリデービザでした。
でも、中にはワーホリビザだと入学できないというフォルケホイスコーレもあるそうなんで、そこは学校に確認してくださいね。
僕のカルー・ホイスコーレはワーホリビザで大丈夫でした。
デンマークのワーホリビザ取得方法は下の記事にまとめたので、よかったら参考にしてくださいね。
![デンマークのワーキングホリデー申請1](https://elutas.com/wp-content/uploads/2017/07/IMG_1265-320x180.jpg)
フォルケホイスコーレはおすすめ!
というわけで、今回はフォルケホイスコーレについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
僕はフォルケホイスコーレに行って、日本では経験できなかったことにたくさんチャレンジできました。
自分の新しい「好きなこと」ができたり、異文化に触れられたり。
自分の今後の人生にとって、ものすごく意味のある時間になりました。
本当におすすめなので、デンマークのフォルケホイスコーレ、ぜひ検討してみてください。
また、僕が通っているフォルケホイスコーレ「カルー・ホイスコーレ」について、下の記事にまとめています。
めちゃくちゃ詳しく書きました。
読んでいただけたら、大体どんな学校かイメージしてもらえると思います。
もしご興味あれば、合わせてどうぞ!
![これを読めば「カルー・ホイスコーレ」のことがわかります。](https://elutas.com/wp-content/uploads/2018/10/kalo_up-320x180.jpg)