なんと先日、警察に囲まれました。
こう書くと、何をしたの?!と思われるかもしれませんが、別に犯罪をおかしたわけではありません。
実は、デンマークからスウェーデンへ行こうとしたところ、パスポートを持っていなかったため、国境で止められてしまったのです・・・。
いや、パスポート持って行けよ!と思われたそこのあなた。
その通りです。
当たり前だろ!と思われたそこのあなた。
おっしゃるとおりです。
でも、ぼくがパスポートを持っていなかったのには、理由があるのです。
今日は、そんなヒヤヒヤしたエピソードの一部始終を書きたいと思います。
目次
デンマークからスウェーデンに移動する方法
まずは、デンマークからスウェーデンに行く方法について、簡単に説明します。
方法は3種類
デンマークからスウェーデンに行く方法は、大きく下の3つあります。
- 飛行機
- 電車
- フェリー
行く場所によって、または費用によってどれが良いのか変わります。
例えば、スウェーデンの首都ストックホルムに行くなら、デンマークからは少し距離があるため、飛行機が一番楽です。
でも、デンマークから近いマルメに行くなら、電車でスッと行けちゃいます。
というわけで、ケースバイケースです。
電車で行く場合
僕は今回、上で書いたマルメという街に行こうとしていたので、電車を選択しました。
国がちがうのに、電車で行けちゃうんですよね。
日本人からしたら不思議な感覚です。
コペンハーゲンから行く場合、コペンハーゲン中央駅などで電車のチケットを買うことができます。
「DSB」と書いた受付カウンターがあるので、そこに行って、
と伝えると、チケットの手続きをしてくれます。
スウェーデン国境で警察に囲まれた経緯
パスポートを持っていなかった理由
さて、話を戻して、ここからは僕の「警察に囲まれた話」をしようと思います。
週末を利用してコペンハーゲンをひとり散策しようと思い、2泊3日の予定で金曜の夜にコペンハーゲンへ。
するとその日の夜に、たまたま同じタイミングでコペンハーゲンに来ていた友だちが声をかけてくれて、いっしょに行動しよう!ということに。
その友だちは、日本から旅行に来ていた友人と観光していたのですが、スウェーデンへ行く予定にしていたらしく、それにもぼくを誘ってくれたのです。
でも、もともとコペンハーゲンを散策するだけのつもりだったので、パスポートは不要だと思い、家(学校の寮)に置いてきました。
誘ってくれたときに、さすがにスウェーデンに入るにはパスポートがいるのでは?という話になったのですが、デンマーク人の友だちに聞いてみると、もしかしたらレジデンスカードがあればパスポートがなくても大丈夫かもという朗報が!
あ、レジデンスカードというのは、デンマークに住むときに登録が必須の住民カードです。
レジデンスカードは常に携帯しているので、この日も持ってました。
ということで、パスポートなし・レジデンスカードだけ所持の状態で、急遽スウェーデンへ行ってみることになったのです。
電車の中のパスポートチェックにひっかかる
そんなこんなで、パスポートを持たずにスウェーデンへ行くこと。
朝8時に集合し、コペンハーゲン中央駅(København H)からルンド中央駅(Lund C)へ、ルンルンしながら向かいました。
スウェーデンに行くのが初めてだったので、ぼく、すごくルンルンしていました。
みんなで音楽を聞いたり、インスタグラムでおばたのお兄さんの動画を見たりしながら目的地へ向かう僕たちは、確実にウキウキしていました。
そう、彼らが来るまでは・・・。
ルンルンしていたら、この記事のトップ画像に載っている「Hyllie」という駅に着きました。
Hyllieはスウェーデンに入って最初の駅です。
電車が停止していると、警察なのか鉄道会社の職員さんなのか、少しガッチリした人たちが車内を回ってきました。
そして、僕たちの元へ。
すると、聞きたくなかった言葉が彼らの口から出てきました・・・
その言葉だけは聞きたくなかった・・・
友だち二人はもちろん持ってきていたので、スッと出して終わりました。
ぼくは友だちの力も借りながら、レジデンスカードを見せて、英語で状況を説明。
すると、
みたいなことを言われ、ぼくだけ降りることに。
外に出ると、
っぽいことを言われ、寒い中、駅のホームで待つことに。
すると、ぼくの視界から何かが動く気配が。
なんと、さっき乗っていた電車が出発しているではないですか!
ぼくはもちろんホームに2本の足で立っているしかないので、友だち二人を乗せた電車を悲しい目で見送るしかできませんでした・・・
まあでも、レジデンスカードは正真正銘(しょうしんしょうめい)ホンモノだし、ほんだしだし(おばたのお兄さんのネタ)、後で追いかけよう~と思っていたら、さっきの「レジデンスカード確認お兄さん」が、ぼくのもとへ。
そして、またしても聞きたくない言葉を寒い空気に乗せて発しました。
え・・・?
ん・・・?
いったい何を確認したんだ・・・?
レジデンスカードはホンモノです。本当に。
いやいや!と思ったので、説明を聞くと、「やっぱりパスポートがいるんだ」とのこと。
それなら、レジデンスカードを確認する必要はあったんかな・・・。
という感じで、もうこの駅から先に進むことができなくなってしまいました。
国境で止められたあと、どうなったか
このような流れで、ぼくはスウェーデンに行けなくなりました。
そのあとどうなったか。
さっき登場した “レジデンスカード確認お兄さん” から、「これより先へ進めないので、出発地のコペンハーゲンへ戻ってもらうことになる」との宣告が。
まあそうですよねと、思いながらも、もしかしたら、すっごい悲しい雰囲気を出せば、
みたいな展開になってくれるのではと少し期待して、悲しい目をしてお兄さんを見つめてみました。
はい、なかったです、効果は。
というわけで、諦めてコペンハーゲンへ帰ることに。
ふと、行き帰りの電車賃はどうなるのかな?と思い、レジデンスお兄さんに聞いてみました。
レジ兄の答えは、行きの電車代は帰ってこず、帰りは無料でコペンハーゲンまで戻れるとのことでした。
その質問のあと、何やら白い紙にサインしろとのこと。
こんな紙です。
以前UPした記事、現地に来て気付いた「デンマーク」と「日本」の違いで少し触れましたが、デンマークの駅には改札がなく、電車の中で車掌さんが切符を確認しに来るスタイルです。
その切符確認のときにこれを見せなさい、そうすれば君は無料でコペンハーゲンまで行けるよ、とのことでした。
その話を聞いていると、周りに3人ほど警察が来ていて、取り囲まれていました。
なんか、ちょっと怖い・・・
どうやら帰りの電車に乗り込むまで見張るためだということがわかりました。
そりゃそうですよね、このあとぼくがどっか行っちゃったらダメだし。
そんなこんなで、警察に囲まれながら反対側のホームに連れていかれ、コペンハーゲン行きの電車に乗り込みました。
なんかちょっと犯罪者みたいな感じで嫌・・・。
電車の中ではやっぱり切符確認があり、さっきの白い紙を見せると、「理解したよ」といった顔で無言で頷かれ、無事パスできました。
沈んだ気持ちで電車に揺られていると、すぐにコペンハーゲンに着き、ぼくの旅は終わったのでした。
パスポートは常に持っておこう
今回は、特にデンマーク国外へ行く予定がなかったし、持ち歩いて落とすのも怖いので、パスポートを持参していませんでした。
でも、やっぱりぼくは今、海外にいるわけで、何かあったときのために常に持っておくべきなのかな?と思いました。
みなさんも旅行へ行かれる際は、パスポートにパースポっ!
*パースポっ(pas på)はデンマーク語で「気をつけてね!」という意味です。
*「パスポート」と「パースポっ」をかけました。
*すいませんでした。
いやーそれにしても、スウェーデン行きたかったなー・・・