コペンハーゲン空港のすぐ近くに、デンマークの国立水族館があります。
その名も、「Den Blå Planet(ブループラネット)」。
去年1年間デンマークに住んでいた僕ですが、実は一度も行ったことがありませんでした。
でも先日、ついに行くことができたんです。
というわけで今回は、デンマークの国立水族館「ブループラネット」のについてお届けします。
この記事では、ブループラネットの、
- 水族館の中の様子
- 行き方
- 料金
- 営業時間 など
について書いていきます。
目次
デンマークの国立水族館「ブループラネット」とは?
デンマークの国立水族館「ブループラネット」は、北欧最大の水族館。
1939年に「デンマーク水族館」としてCharlottenlundという場所でスタートしました。
Charlottenlundはコペンハーゲンから少し北に行ったところにある街で、現在のブループラネットがある場所とは別のところです。
▼Charlottenlundはここ
デンマークで初めてできた公共の水族館ということもあって、当時はめちゃくちゃ人気だったらしいです。最初の月だけで、8万人近い人が来たんだとか。
でも、水族館がオープンしたのは「1939年」。
そう、第二次世界大戦が始まった年ですよね。
世界中を巻き込んだ大大大戦争ですから、そんなときに水族館の魚の輸入なんてなかなかできません。だから、品種は少なめだったみたいです。
そんな大変な時期を乗り越えて、水族館はその後も存続し続けます。
そして、その規模を拡張するために後付けでエリアを増やしていってたんですが、とうとう限界を迎え、場所ごと移動して新しく再建されることになりました。
2007年に水族館をリニューアルするための建設コンペが開かれて、デンマークの3XNという設計事務所が優勝。彼らが設計したデザインで現在のブループラネットができあがったのでした。
ブループラネットの中の様子
3つのエリアに分かれている
ブループラネットの中は、大きく3つのエリアに分かれています。
- Northern lakes and seas(北の湖と海)
- Tropical lakes and rivers(熱帯地方の湖と川)
- The ocean(海)
入場ゲートを入ってすぐ、それぞれのエリアに通じるホールがありました。
北欧特有の動物が見れる
中へ進んでいくと、生き物が入った水槽がたくさん現れ、それぞれの水槽の横に、生き物について解説してくれるタッチスクリーンがありました。英語表示できます。
最初、「北の湖と海」のエリアから攻めていったんですが、なにやら見たことがあるシルエットが。
よく見ると、これはあのパフィンじゃないですか!!
パフィンは、フェロー諸島にいる可愛らしい鳥です。フェロー諸島のシンボル的な存在なんですよ。
去年、フェロー諸島に行ったときにめちゃくちゃ見たかったんですが、季節が悪く、お目にかかれなかったんです・・・。
※フェロー諸島についてはカテゴリ「フェロー諸島」に書いているのでよかったら読んでみてくださいね。すごい場所でした。
この絵があるってことはもしや・・・って思ってたら、その「もしや」でした!
ここはなんとフェロー諸島の生き物がいるエリアだったんです!
と思い、僕はドキドキしながら水槽を眺めました。
?
いない!
パフィン、いない!
どこにも、いない!!
なんとパフィンの姿は見えず・・・
隠れていただけなのか、はたまた今は水槽の中にいないのか、結局よくわからなかったんですが、とにかくパフィン見れず・・・
残念すぎる・・・
でも、僕は思いました。
これはきっと、「もう一回フェロー諸島に行け」ってことだと。
絶対また行く、フェロー諸島。
楽しみながら学べるコンテンツ
そんなフェロー諸島エリアを後にした僕は、ある興味深いものを見つけました。
これです。
これ、プラスチックのペットボトルだけを入れた水槽です。
今、どれだけのペットボトルが海に捨てられているのかを表現したもの。
魚たちと同じように解説つきです。
サイズや重さ、寿命などを、魚と同じように説明してました。面白い。
面白いけど、考えさせられる。
寿命(ペットボトルが完全に消えるまで)が450年って。450年も「生き続ける」モノが毎日大量に消費され、大量に捨てられていると思うと。
異常な世界になってしまっています。
こうやって、きちんと教育要素を入れてくるあたり、デンマークらしいなと思いました。
他にもサメのエリアがあったり、
エイの餌やりコーナーがあったり、
予想を上回る楽しさで、1人でかなり満足感を得て帰ってきました。
レストランで食事もできる
ブループラネットの中にレストランがありました。
海を眺めながら食事ができる、気持ちの良さそうなレストランでしたよ。
メニューはこんな感じ。
お値段は、ハンバーガーが135DKK(約2,200円)と、まあまあしますね、やっぱり。
料金
ブループラネットの入場料金は下の通りです。
大人(12歳以上):170DKK
子供(3〜11歳):95DKK
受付で支払いを済ませると、こんなチケットがもらえます。
このバーコードを入場ゲートにかざすと中に入れます。
コペンハーゲンカードで入場料が無料に
ブループラネットはコペンハーゲンカードが使える施設の1つです。
受付でコペンハーゲンカードを提示すると、入場料が無料になりますよ。
デンマーク旅行に欠かせないおトクな観光パス「コペンハーゲンカード」については、下の記事で詳しく解説しています。
営業時間
ブループラネットは365日営業しています。
営業時間は曜日によって異なるのでご注意ください。
月:10〜21時
火〜日:10-17時
所要時間
所要時間ですが、僕は約2時間いました。
でも、結構早足で見ていったので、ゆっくり回るなら3時間は欲しいなと感じました。
魚たちの解説が英語もしくはデンマーク語なので、読むのも少し時間がかかるかもしれません。
行き方
ブループラネットは、コペンハーゲンの中心地ではなく、コペンハーゲン空港の近くにあります。
Kastrup Stというメトロの駅が最寄りで、そこから10分弱歩きます。
駅を出ると、下の画像のように、ブループラネット(Den Blå Planet)の方向を教えてくれる看板がチョコチョコ立ってるんです。
これに従って歩いていけば、特に地図を見なくてもブループラネットへたどり着くことができますよ。
デンマークの水族館も面白い
今回は、デンマークの国立水族館「ブループラネット」についてまとめました。
日本にも素晴らしい水族館がたくさんありますが、ここブループラネットも見応えがありました。
上で書いたとおり、フェロー諸島の生き物をはじめとしたこの地域特有の動物が見れるので、貴重な体験になると思います。
また、日本とデンマークの水族館の違いを知れるのも面白いかもしれませんね。
もし時間があれば、ぜひ一度デンマーク国立水族館「ブループラネット」に行ってみてください。