さてさて、今日のフォルケホイスコーレでの1日ですが、
まずは午前中にデンマーク語の授業が2コマ。
そして、午後からヨガの授業でした。
ヨガの授業の場所に行くと、見慣れない方が1名。
ヨガの先生かな?って思ってたら、なんと先生の姉妹でした。
詳しくは聞けてないんですが、そんな感じで先生の親族がシレーっと授業に参加しちゃってました。
それはさておき、今日のデンマーク語の授業で気になることが。
今日は「AKTIVT DANSK」という教科書に沿って進める授業だったんですが、
今日やったページの例文にこんな文章が。
Mikkelさん「家、買っちゃったの?」
Jesperさん「いや、ただの賃貸だよ〜。でも、すごく良いよ〜。暖房費と水道代と電気代込みで、月10万円ぐらいだよ〜。」
気になったのは、「暖房費」。
今はフォルケホイスコーレなんで、寮に住んでますが、
日本にいたときは10年以上ひとり暮らしをしてたんで、賃貸のお値段とは何度も「にらめっこ」してきました。
日本では、家賃、電気代、ガス代、水道代、共益費を足したものがだいたいのコストですよね。
そう、暖房費って何?ってなったんです。
で、先生に、
「暖房費って何?」って軽く聞いてみたら、
「うん、暖房費だよ」って軽く返されて、
「ふ〜ん」って、あまり理解もせずに軽い返事をしてしまいました。
で、気になったんで、調べてみたところ、
デンマークには、気持ちのいい仕組みがあることを知ったんです。
それは、「地域熱供給」です。
地域熱供給を簡単に説明すると、
1ヶ所で作った温水を、パイプを通して周りの住宅や施設に送って、それを暖房とか給油に利用するシステム
です。
日本の暖房って、各家庭で電気やら灯油やらを使って熱を作りますが、
こっちはそうじゃなくて、一ヶ所で作ったものを周りに配ってるんですね。
ん〜、だから暖房費というものが存在するのか。
この「地域熱供給」という仕組み、「気持ちいい」ところがいくつかあります。
まず1つ目の「気持ちいい」ポイント。
それは、この「一ヶ所で作られる温水」の半分以上が、再生可能エネルギーで作られてること。
ゴミ焼却や工場の排熱など本来捨てられていたはずのエネルギーも、その中に含まれてます。
「いらんかったエネルギーを使ってまたエネルギーを生み出してる」あたり、かなり気持ちいいですね。
そして、2つ目の「気持ちいい」ポイント。
それは、「効率がめちゃいい」ところ。
そりゃやっぱり、いーっぱいある家庭ごとに電気使って熱を作るより、一ヶ所で一気に熱作った方が効率いい。
日本で言うと、家庭ごとに熱を作ろうと思ったら、電気を使うわけで、
まず「火力発電とかの熱を使ってできた電気」を送る→
送ってる間にちょっとロスする→
家で、また電気使って熱作る。
熱→電気→熱って、よく考えたら無駄ですよね。
そんな感じで、ロスを少なくして回してるこの仕組み、気持ちいいです。
この気持ちいい地域熱供給、全家庭を賄う(まかなう)ところまではいってないようですが、
60%以上の家庭には適用されてるみたい。
たぶん、冬が寒くて長いこの極端な気候だから、効率よくしないと回らなくて、生まれたんでしょうね。
「極端」って、何かを生み出すときに大事なのかもしれないですね。
中途半端にできちゃうと、大きなブレークスルーの必要性に気づかないことも多々あるんだと思います。
今日はそんな「気持ちいい」お話でした。
それでは、また。
[ad#co-1]