日本のパスポートが素晴らしいものだということはよく知られていますが、それがどれくらいすごいのかご存知でしょうか?
実はパスポートのランキングみたいなものが発表されていて、日本は2018年のランキングで世界1位なんです。
僕は今、デンマークに住んでいて、いろんな国の人と出会うんですが、他の国と日本を比較して考える場面が結構多いです。
そんな中パスポートのことも気になった調べてみたら、日本が世界チャンピオンだと知ったのです。
日本のパスポートが世界1位
Henley & Partnersというロンドンに拠点を置く会社が、Passport Indexというデータを発表しています。
これは、各国のパスポートを、ビザなしで行ける国の数が多い順番に並べたランキング。
調査対象は199の国と地域。
ほぼ世界全部が対象ですね。
2006年から現在までのデータが公開されているんですが、2018年のランキングでは日本が1位に輝いています。
トップ5とワースト5の国は下の通り。
括弧の中の数字は、ビザなしで行くことができる国の数です。
●トップ5
1位:日本、シンガポール(180)
2位:ドイツ(179)
3位:フランス、イタリア、スペイン、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、韓国(178)
4位:ポルトガル、オーストリア、イギリス、ノルウェー、ルクセンブルク、オランダ(177)
5位:カナダ、スイス、アイルランド、アメリカ(176)
●ワースト5
1位:アフガニスタン(24)
2位:イラク(27)
3位:シリア(28)
4位:パキスタン(30)
5位:ソマリア(32)
日本はシンガポールと同立で1位。
僕が勉強不足なだけだと思いますが、シンガポールが1位だとは思っていなかったので少し驚きました。
また、今僕が住んでいるデンマークも3位とかなり上位。
実際に住んでみてこの国の治安の良さを実感しているし、経済面も政治面も安定しているように思うので、高い評価を受けるのは納得です。
あ、この前、デンマークの治安について書いた記事があるので、そちらもご興味があれば是非読んで欲しいです。
過去の日本の順位は?
2018年は世界1位になった日本ですが、過去はどうだったんでしょう。
というのも、なんとなく僕は、昔からずっと日本が世界1位だったと思っていたんです。
よく信用度が高いということを聞いていたので。
というわけで、過去5年間の順位を見てみました。
括弧の中は上と同じで、ビザなしで渡航可能な国の数です。
●日本の過去5年間のパスポートランキング
2017年:5位(172)
2016年:5位(173)
2015年:3位(171)
2014年:3位(172)
2013年:4位(170)
意外や意外、今までは1位ではなかったようです。
ビザなし渡航可能国数も、毎年増減しているみたい。
でも、どちらにしろ、高い評価を得続けていることがわかりますね。
パスポートは国の信用度の証?
さて、ビザなしで渡航できる国の数で世界チャンピオンになった日本ですが、ビザなし渡航国数は一体何を表しているのでしょうか?
そもそもVISA(ビザ)というのは、「うちの国に入ってもいいよ!」と、他の国に対して入国を認める許可証なわけです。
つまり、基本的には他の国に入る場合、許可をもらう必要があるんですよね。
そりゃそうですよね。
自分の家に誰でもかれでも勝手に入って来られたら怖いです。
でも、「ビザなしで渡航できる」ということはつまり、その許可をイチイチもらわなくても入れちゃうんです。
じゃあなんでそんなことができるかというと、やっぱり「この人は問題も起こさないやろうし、むしろうちの国に来て欲しい!」と思うから、特に許可をしていないわけです。
要は信用されているということですよね。
そう考えると、全世界にある196ヶ国のうち、180ヶ国もの国から「あなた達がうちの国に来るときは特に許可を取る必要はないよ!」と言ってもらえている日本が、いかに他の国から信頼されているのかがわかりますね。
あ、世界の国の数を196ヶ国と書きましたが、これは日本政府が「ここは国!」と承認している国の数です。
まとめ
今回は日本のパスポートについて書いてみました。
僕はシンガポールが同立で1位だったことや、日本がこれまでずっと1位だと思っていたけど違っていたことなど、意外な発見がありました。
皆さんはどうでしたでしょうか?
<参考>
Henley Passport Index 2006 to 2018