カルーホイスコーレ生活、9日目です。
こんにちは。
「カルーホイスコーレ生活」とか言いながら、今日は学校を飛び出して1日ちがうところへ行ってきました。
今日行ってきたのは、Molsskolenという学校。
Molsskolenはデンマークの国民学校です。
国民学校っていうのは、日本でいう小学校と中学校がガッチャンコした10学年制の学校なんです。
下の記事で書いたとおり、前にもちがう国民学校にお邪魔させてもらったことがありました。
DA PUMPをデンマークに広めたあのときですね。
前回は、日本のことを子供たちに話すという役割でプレゼンをしたんですが、今回は見学+プチ先生のサポート役として参加させてもらいました。
カルーホイスコーレに今いらっしゃる日本人の方がこの学校でプラクティック(職業訓練)をされていて、有難いことに一緒に行かせてもらえることになったんです。
もちろん全部の授業に参加できたわけではなく、今回はいろんな学年の英語の授業を覗かせてもらいました。
いやー、教え方が日本と全然ちがっていて、めちゃめちゃ面白かったです。
まず最初は、7年生と8年生が合同で受ける授業へ。
内容は、映画を観る、でした。
この学校の授業は、1コマ30分なんですが(たまに1時間のものもある)、
30分間映画を観て、授業は終了しました。
字幕にデンマーク語を付け、音声はもちろん英語、という感じ。
2つ目は、4年生の授業。
子供の絵が描かれた紙を見ながら、その子供がどんな服を来ているのか、髪の色はどうなのか、などを英語で説明するという内容でした。
面白かったのが、そのやり方。
デンマークの学校では、1人1台ずつiPadが支給されてるんですが、そのiPadに英語の説明文を録音して提出してたんです。
こんなiPadの使い方もあるんやな〜と、「ホホゥ〜」って唸りました。
みんなキャッキャ言いながらも、ちゃんと録音してたのが印象的でした。
まだ4年生なんで知らない単語も多いみたいですが、
「He has ・・・」
と、きちんとセンテンスを話していましたよ。
3つ目は、6年生の授業。
この授業は講堂っぽいところで行われました。
まず、先生が床にアルファベットと数字が書かれたシートをあちこちに置きます。
生徒はペアになり、片方は目隠しを。
もう1人が目隠しされた相方を英語で誘導し、好きな文字の場所へ案内していました。
文字シートの裏には、さらに単語が書かれたカードが置いてあり、それを1つずつ覚えてiPadに記録していく、という内容でした。
ディレクションの練習+単語習得が兼ねられている授業でした。
4つ目は5年生の授業で、内容は「自己紹介プレゼンを作る」というものでした。
なかなか筆が進まない子が多く、ちょっとだけサポートしました。
「どこに住んでるの?」
とか話しかけると、
「〇〇に住んでる」
と素直に答えてくれて、ちょっとずつ作業を前に進めていました。
みんな可愛い。
最後は9年生の授業へ。
9年生は中学2〜3年の年齢なんですが、めっちゃ大人びてます。
このクラスでは、12月に行うプレゼンの準備をしてました。
作業はどこでしてもいいということで、みんな教室を飛び出して階段やら廊下のベンチやらでやってました。
自由すぎ。
友達同士で喋りながらも、なんやかんや作業を進めてました。
もうこの年齢になると、結構みんな流暢に喋ってます。
さすがデンマーク。
というわけで、今日は国民学校にて、英語の授業を5つも見させてもらいました。
今日参加した中で、教室にジッと座って授業してたのって、最初の映画の授業だけでした。
身体を動かしたり、自由に動きながら勉強するスタイルは、僕の知っている日本の英語教育とは違うなと感じました。
あ、あと、毎回授業の最初に軽く自己紹介をさせてもらったんです。
一応デンマーク語で。
すると、子供たちが、
「え、デンマーク語話せるの?!」
みたいな、驚きが含まれた笑顔になっていて、なんかものすごい嬉しかった。
デンマーク人はほとんど全員英語を話せるけど、やっぱり母国語で話しかけると、みんな表業が明るくなります。
僕はその瞬間がめっちゃ好きで。
全然実用レベルには達してない僕のデンマーク語ですが、こうやってコミュニケーションを取れるキッカケにできてるだけでも、デンマーク語やってきて良かったなって思えました。
今日もまた素敵な経験をさせてもらいました。
受け入れてくれた国民学校の先生や子供たち、ご一緒させていただいたカルーの生徒さん、そして「一緒に学校行ってみたら?」と提案してくれたカルーホイスコーレに感謝です。
それでは今日はこの辺で。