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コペンハーゲン

【コペンハーゲン】トーヴァルセン美術館には彫刻作品がズラリと並んでいました

こんなデカい彫刻も!

コペンハーゲンの中心にトーヴァルセン美術館なるものがあります。

「ものすごい数の彫刻が並んでいる」という情報だけは聞いていたんですが、なかなか行く機会がなく月日が過ぎ去っていきました。

でも、先日ついに中へ入ることに成功!

というわけで、今回はトーヴァルセン美術館がどんなところなのかご紹介します。

 

トーヴァルセン美術館とは?

彫刻家トーヴァルセンの美術館

トーヴァルセン美術館の「トーヴァルセン」の部分、実は人の名前です。

ここは、彫刻家ベルテル・トーヴァルセンさんの作品がズラッと並んでいる美術館。彼の作品が世界で一番多く集まってる、かなり貴重な美術館なんです。

トーヴァルセンの作品がズラリトーヴァルセンの作品がズラリ
こんなデカい彫刻も!こんなデカい彫刻も!

でも、

トーヴァルセンさんって・・・誰?

という方も多いと思うので、少し彼のことに触れてみましょう。

トーヴァルセンってどんな人?

ベルテル・トーヴァルセン(Bertel Thorvaldsen)は、1770年に「オギャー、オギャー」と生まれたデンマーク人。
誕生日はなんと僕と同じで、11月19日!(個人情報だだ漏れ)
いや〜、運命を感じますね。急に他人な気がしなくなってきました。

お父さんはアイスランド人、お母さんはユトランド半島出身のデンマーク人。つまり、トーヴァルセンさんはハーフです。

裕福な家庭ではなく、貧しい幼少期を過ごしたというトーヴァルセン。

なんで貧しかったんやろ?親はどんな仕事をしてたんやろ?

と気になって調べてみたら、彼のお父さんは船の装飾をメインにやっていた木彫り職人だったそうです。後に彫刻家になったトーヴァルセンはお父さんから影響を受けた可能性がプンプンしますね。きっと幼いころから「彫る」ということに馴染みがあったんでしょうね。

そんな彼は、11歳でデンマーク王立芸術アカデミー(デンマークの名門校)に入学します。詳しくはわかりませんが、この頃からすでに才能の片鱗が見えていたのではないでしょうか。

そのあと、奨学金をゲットしてイタリアに留学。ここから彼、大活躍しちゃいます。困っちゃうぐらい大活躍しちゃいます。なんと法王ナポレオンのために彫刻作品を作っていくんです。世界的なアーティストに登りつめたんですよね。

拠点はローマで、彼はそこに40年も住んでいたそう。生涯のほとんどをローマで過ごしたと言っても過言ではありませんね。

しかし、最後はデンマークに帰ってきます。1838年に彼は生まれ故郷のコペンハーゲンに戻ってきました。1844年に心不全でお亡くなりになるまで、コペンハーゲンで過ごしたそうですよ。

作品を際立たせるカラフルな建物

この美術館、トーヴァルセンの作品もさることながら、建物自体も魅力的。

設計したのは、ローマでトーヴァルセンと仲良くなったという、建築家のBindesbøllさんです。

 

美術館の中に入ると、カラフルな色使いに目がいきます。

下の画像のように、天井や壁には、黄色や青など、鮮やかな色が多用されているんです。

黄色を使ったゾーン(トーヴァルセン美術館)黄色を使ったゾーン(トーヴァルセン美術館)
鮮やかな青が印象的な空間(トーヴァルセン美術館)鮮やかな青が印象的な空間(トーヴァルセン美術館)

周りをカラフルにしていることで、トーヴァルセンの白い彫刻作品が際立ってより魅力的に見えました。

 

建物全体はポンペイやイタリアの古代都市などからインスピレーションを受けてデザインしたんだとか。

また、彼は何度もトーヴァルセンの仕事場に訪問して、そこからもヒントを得たそう。特に、作業スペースに降り注いでいた光に注目して、美術館の採光計画に取り入れたみたいですよ。

 

美術館の外壁にも注目

ここまで美術館の内側の話をしてきましたが、外壁にも注目です。
実は外壁3面に絵が描かれているんですって。

「ですって」と言っているということは、そう、僕は見逃したんです・・・。もっと事前に調べてから行けばよかった・・・。

というのも、なかなか興味深い絵が描かれてるからなんですよ。

1つは、トーヴァルセンがイタリアからデンマークへ帰ってきたシーンを描いた絵。

トーヴァルセン帰国のシーントーヴァルセン帰国のシーン(The Sonne frieze – Thorvaldsensmuseumより)

2つ目は、トーヴァルセンの荷物を船から下ろしているシーン。

トーヴァルセン's荷物を下ろしているシーントーヴァルセン’s荷物を下ろしているシーン(The Sonne frieze – Thorvaldsensmuseumより)

そして最後が、なんとあのアンデルセンが船の上にいるシーンです。

帽子を振っているのがアンデルセン。実は他にも有名人がチラホラ。帽子を振っているのがアンデルセン。実は他にも有名人がチラホラ。(The Sonne frieze – Thorvaldsensmuseumより)

童話作家アンデルセンは、ローマに行った時にトーヴァルセンと知り合い、仲良くなったそうです。デンマークの巨匠2人は、実は同じ時代に生きた同志だったんですね。




料金

トーヴァルセン美術館の料金は下の通りです。
一般的な美術館の相場のお値段ですね。

料金

大人:70DKK
学生:50DKK
子供(18歳未満):無料

水曜日は無料

お得な情報をひとつ。実は水曜日は誰でも無料で入れます。大人でも子供でも、みんな水曜日はタダになりますよ!

もし日程調整ができそうなら、ぜひ水曜日に行ってくださいね。

コペンハーゲンカードが使える

トーヴァルセン美術館はコペンハーゲンカードの対象スポット。コペンハーゲンカードを持っていたら無料で入れちゃいますよ。

コペンハーゲンカードってなんやねん!

と憤りを感じた方は、下の記事をご覧くださいね。

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営業時間

営業時間はこちら。休みの日もあるのでご注意くださいね。

営業時間

火〜日:10〜17時
月  :休み
12/24、12/25、12/31、1/1:休み




行き方

トーヴァルセン美術館とデンマークの曇り空トーヴァルセン美術館とデンマークの曇り空

トーヴァルセン美術館の最寄駅は、メトロのGammel Strand(M3)

Gammel Strand駅から徒歩1〜2分という近さです。

目の前にはクリスチャンスボー城もあるので、合わせて観光できますよ。

 

まとめ

今回はトーヴァルセン美術館についてお届けしました。

間近で見ると、彼の彫刻作品の細かさや美しさを知ることができました。

トーヴァルセンのことを知らなくても楽しめる場所だと思うので、ぜひ行ってみてくださいね。

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