今週の水曜日は、ストリートカルチャーを、なんと学校の授業で学びました。
午前中はスタジオでダンス(Hiphop)のレッスン、
午後からはオーフス(デンマーク第二の都市)を散策して、街のあちらこちらに描かれているストリートアートを見てまわるという1日。
ダンスはともかく、ストリートアートを実際に街に出て見る授業なんて、ちょっとびっくり。
下の写真は、オーフスのとある路地。
そして、これもまたオーフスの一角。
同じ街とは思えないですよね?
オーフスは何度も歩き回っていたのですが、ストリートアートはあまり見なかったので、新しい発見をした気分でした。
そして、「おとぎの国」のようなイメージのあるデンマークでも、こんなにストリートアートが広がっているなんて、意外でした。
先生によると、デンマークでのストリートアートは、もちろんどこでも描いていいわけではないらしく、やっぱり場所によっては違法になるとのこと。
個人的には、「おとぎの国」感がとても好きなんで、できればストリートアートはない方が嬉しいなあ。
でも、この国は、個性を尊重する雰囲気がすごくあるので、こういうカルチャーも受け入れられていくのかなと感じています。
授業や普段の会話でも、デンマーク人はみんな割と自分の意見をはっきり言うし、自分の意見をきちんと持っています。
見ていて清々しいです。
「個性」というくくりで言うと、少しびっくりしたのが、先生が鼻ピアスをしていること。
これまた日本では受け入れられそうにないですよね?
でも、鼻ピアスをして授業してます。
ちなみにその先生は、前回の記事:走る授業が終わりましたで登場した、可愛い先生です。
鼻ピアス、最初は驚いたものの、すぐに違和感がなくなりました。
それは、その先生が、きちんと先生で、素敵な人ということがわかるから。
授業は楽しいし、すーっごく親切に教えてくれるし、何の問題もないです。
これが日本だったらどうでしょう?
たぶん、ダメとされますよね。
そして、紛れもなく、ぼく自身も「鼻ピアスはダメだろう派」でした。
でもここに来て、一体その考え、なんだったんだろう、という気にさせられました。
結局は、周りの考えに飲み込まれて、自分の意見を持たず、深く考えず、過ごしていたのかなと思います。
そういう先生と出会って、ちゃんと自分で考えてみると、「鼻ピアス何の問題があるの?」派になりました。
なんなら、「鼻ピアスつけた方がテンション上がるなら、先生、むしろ付けてよ!」派です。
タトゥーもそうです。
今でこそ、ファッションとして取り入れ出されてきましたが、日本ではまだまだ「怖い」イメージが根付いていて、完全には受け入れられていません。
デンマークでは、多くの人がタトゥーを楽しんでいます。
そこに、「怖い」というイメージは全くないです。
「歴史」や「文化」があって、日本ではやっぱり暴力団やワルのシンボルとされているところがありますよね。
でも、改めて調べてみると、昔の漁師さんは、漁に出て溺死しちゃっても、身内に自分だということがわかるようにタトゥーを入れていたということを知りました。
それは、全くワルではないですよね?
世間のイメージや「常識」と言われているものがあるからこそ、上手く機能していることもたくさんあると思うけれど、
そうじゃないものもあって、改めて常識を疑ったり、自分で見極めることが必要だなと思った1日になりました。
それでは最後に、せっかくなので、オーフスの街に描かれていたストリートアートの写真をいくつかご紹介して終わりにしたいと思います。
上手なアートがたくさんあって、見ていて純粋に感心しました。