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デンマーク生活

デンマークでの2週間はあっという間でした。

デンマークでの2週間はあっという間でした。

今日、帰国しました。

いやー、あっという間でしたね、2週間。

4ヶ月ぶりのデンマーク、今回は短い滞在でしたが、濃厚な時間になりました。

 

やっぱりフォルケはいい場所だ

コペンハーゲンの街ブラも少しだけしましたが、今回のメインはカルーホイスコーレでの生活。

学校はじまって以来、初めての開催となったアウトドアフェスティバルに合わせて訪問し、また生徒として過ごさせてもらいました。

 

実は行く前、緊張してました。

1年間もお世話になった学校やし、前のセメスターで一緒だった生徒も何人か残ってるし、先生やスタッフさんもお馴染みのメンバーやし、もはやカルーホイスコーレは僕にとってデンマークの家みたいな場所なんですが、新しい人たちと会うとなると、やっぱり緊張します。

今年32歳になる僕は、もう完全におっさんに片足どころか両足を突っ込んでるような年齢やのに、緊張するもんなんですね。

 

その緊張を少しほぐしてくれたのは、前セメスターの友達たち。

日本を出発する前からみんな連絡をくれて、「待ってる!」って言ってくれて、実際にまた再会できて、これほど嬉しかったことはありませんでした。

みんな、ありがとう。

 

そして、今のセメスターの生徒のみんなも暖かく受け入れてくれました。

みんな初めましてやったけど、いっぱい時間を共有して会話して、2週間とは思えないほど仲良くなれたメンバーも多々。

感謝しかありません。

 

フォルケホイスコーレという場所に久しぶりに戻ってみて、改めて、「ええ場所やな」と感じました。

国籍も年齢も性別もキャリアも全く異なるいろんな人が集まってきます。

だから、新しい出会いが盛りだくさん。

人もそうやし、考え方もそう。

今回のセメスターにも、自分にはないものを、これでもか!っていうぐらい持ってる人で溢れかえっていました。

 

あまりにも自分と違うから、フォルケでは他人との比較ではなく、自分は自分でやりたいことを頑張ろうと思える、そんな環境があるように思います。

いや、去年1年間をカルーホイスコーレで過ごして、そう思えるようになったのかもしれません。

 

日本にいたときの自分は、他人と自分を比べて、自分の価値を測っているような人でした。

誰かに何かが優っていないと価値がない。

そんな風に考えがちでした。

でも、そんな考えではもちろん消耗してしまいます。

体力も精神も。

そのせいで、なんか疲れていたような気がします。

 

そんな僕でも、カルーで過ごしていろんな人に出会い、様々な考え方に触れる中で、自分は自分でいい、そう思えるようになっていきました。

特に大きかったのは、移民としてデンマークに来ている人たちとの出会いだったかもしれません。

決して恵まれているとは言えない境遇でも、前を向いて、とにかく毎日を明るく楽しんでいる、そんな人たちが多かったのです。

 

その中でも、「自分のやりたいことを一つずつやっていきたいんだ」と言いながら、実際に、自分の興味のあることに次々とチャレンジしている青年に、僕はハッとさせられました。

彼はウガンダ出身の20歳。

ある時、急に男が家に来て、ピストルを撃ってきたそうです。

幸いなことに弾は当たらなかったものの、耳元をかすめていったそのときの光景が今でもたまにフラッシュバックし、眠れない日も多いと言っていました。

そんな彼が、誰の目も気にせず、自分の興味に集中して取り組んでいる姿に、自分の悩みの無意味さを感じたのです。

周りを気にしている場合じゃない。

気にする必要もない。

とにかくやってみよう。

そんなマインドに変わったのでした。

 

そんな彼との出会いを与えてくれたのが、カルーホイスコーレです。

日本にいたら、絶対に出会えなかっただろうなと思います。

 

彼みたいな国籍を超えた出会いもめちゃくちゃ貴重なのですが、フォルケホイスコーレで出会った日本人のみんなの存在も、ものすごく大きいです。

カルーには日本人の生徒が多いんですが、会う人会う人、みんなめっちゃ面白くて魅力的なんです。

ホントにいろんなバックグラウンドを持った人が集っています。

今回のセメスターも、バリスタ、鍼灸師、CA、保育士、家具職人、大学生などなど、めっちゃバラエティーに富んだメンバーで、話を聞くのが楽しくて楽しくて。

みんな各々いろんな想いを持ってデンマークに来て、会話してると刺激しかありませんでした。

せっかく海外に行ってるのに日本人が多いのってどうなの?

という意見もあるし僕もそう思ったことがあったので理解できるのですが、こんだけ素敵な出会いがいっぱいあったらそんな気持ちはどこかへ行っちゃいました。

同じ海外にいるからこそ共感できること、強く繋がれることがいっぱいあるし、個人的にはデンマークで出会えた日本人のみんなの存在は、デンマークへ行って良かったと思える大きな理由のひとつになっています。

 

当たり前が当たり前じゃなくなる瞬間

今日、コペンハーゲン空港に到着した僕は、心臓がギュッとなりました。

コペンハーゲン空港コペンハーゲン空港

いま目の前にあるデンマークの景色や空気が、また当たり前ではなくなる。

大好きなデンマークでの時間が、日常から非日常に変わってしまうと思うと、心の臓がギュッとなったんです。

去年の12月に経験したのと同じ感覚。

またこのときが来てしまった、と思いました。

と同時に、また「当たり前」の日を作りにやって来ようとも思いました。

やっぱり好きやな、デンマーク。

少し日本で時間を過ごして、また戻ってきます。

今回は、本当にありがとう。

良い2週間でした。