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デンマークについて知る

【デンマーク】「世界一幸せな国」は本当?知られていない意外な事実

デンマークが「世界一幸せな国」である理由。その鍵は、「平等」に。

デンマークは世界一幸せな国のひとつ。

「世界一幸せな国ってブータンじゃないの?」と思われた方もいるかもしれないですが、デンマークもかなり幸福度の高い国です。

今日はそんなデンマークの幸福度について書きます。

「幸せな国ランキング」で常に上位のデンマーク

Photo by Ben White on UnsplashPhoto by Ben White on Unsplash

あまり知られていないかもしれませんが、最初に書いたとおり、デンマークは世界トップクラスの幸せの国です。

国連が2012年から「世界幸福度ランキング(世界幸福度報告書)」というものを発表しています。

このランキングを見ると、デンマークの幸せ度の高さがわかりますよ。

この調査で、デンマークはなんと3回も世界1位になってるんです。

1位ではない年も常にベスト3に入り続けていて、「世界一幸せな国」と言っても間違いではないと思います。

ちなみに2020年(今年)は2位でした。

日本はというと、62位です…。

僕の通っている学校にいる他の国の人は、日本の幸福度が低いことに驚いていました。

日本は周りから見たら幸せそうに見えるのかもしれません。

北欧全体の幸福度が高い

上で書いた「世界幸福度ランキング(世界幸福度報告書)」を見ていると、あることがわかります。

それは、いつも上位を北欧の国が占めている、ということ。

例えば、2020年のランキングを見ると、北欧のすべての国が10位以内に入っています。

【世界幸福度ランキング2020 ベスト10】

  1. フィンランド
  2. デンマーク
  3. スイス
  4. アイスランド
  5. ノルウェー
  6. オランダ
  7. スウェーデン
  8. ニュージーランド
  9. オーストリア
  10. ルクセンブルク

スウェーデンだけ少し順位が下ですが、それでも7位。

他の国は、なんとすべてベスト5入り!

デンマークだけでなく、北欧は全体的に幸福度が高いことがわかります。

デンマークの幸福度が高い秘訣は?

Photo by Christian Möller on UnsplashPhoto by AZGAN MjESHTRI on Unsplash

なんでデンマーク人はそんなに幸福度が高いのでしょうか?

その鍵は「平等」にありそうです。

デンマークは、すごく平等な国として知られています。

例えば、所得格差

この国は所得格差がすごく小さいのです。

所得格差の大きさを測る「ジニ係数」のランキングを見ると、所得格差の小ささでは、デンマークは世界で5本の指に入ります

あと、男女格差

デンマークは男女平等の社会です。

デンマーク人は「男の方が上だ!」という意識がなく、「男女は平等だ」という考えを持っています。

僕は実際に現地に住んでみてデンマーク人と接しているんですが、それを実感することが多々。

女性の社会進出は当たり前だし、男女が同じ目線で議論している姿をよく見るのです。

このように、デンマークは平等を大事にするから、他人との差が生まれにくく、みんな平等で均等に幸せだと感じることができているのでしょう。

デンマークが「幸せの国」は嘘?高い幸福度の裏にある意外な事実・・・

Photo by engin akyurt on UnsplashPhoto by engin akyurt on Unsplash

世界トップの幸福度を誇るデンマークですが、実はその裏に意外な事実が。

抗うつ剤の摂取量も世界トップ

幸せの国デンマークは、抗うつ剤の摂取量も世界トップクラスです

あれ?

みんな幸せなはずなのに、抗うつ剤?

僕はこれを聞いたとき、びっくりしました。

幸福度が高いのに、鬱と戦っている人が多いのです。

どうやらその原因のひとつに、太陽の光が関係しているそう。

デンマークは、日照時間が短く、なかなか太陽の光を浴びることができません。

そのため、日光によって作られるビタミンDが足りなくなるのです。

ビタミンDは「情緒」に関係する脳の部位に影響を与えると言われていて、不足すると鬱(うつ)になりやすいと言われています。

これに対処するため、デンマークではビタミンDのサプリを飲んでいる人がいっぱい。

子供も注射でビタミンDを注入するんだとか。

大きな問題です。

離婚率が約50%

さらに、デンマークは離婚率がめちゃくちゃ高いです。

2017年は、なんと46.75%です

その前の年の2016年は、驚異の50.81%!

2組に1組は離婚しているんです。

「幸せ」と「離婚」って反対の位置にありそうなんですが、この数字・・・。

意外な結果ですよね。

でも「男女平等」の考えが浸透していて、女性が社会でいっぱい活躍できる場があるからこの数字になっているのでは?という見方もできます。

男女平等は幸福度を高めている気がするし、必ずしも離婚が悲しい結果だとは言えないですが、それでもギャップがあってちょっとびっくりするデータですよね。

幸せの定義とは?

今回は、「デンマークの幸福」について書きました。

上でも書きましたが、世界トップレベルの幸せな国であるデンマークは、平等主義によって作られたのではないかと思います。

しかし、幸せを感じている反面、鬱で苦しんでいたり離婚が多かったりもしています。

幸福度ランキングだけ見ると、ただただ幸せな国に思えてしまいますが、そんな側面もあるようです。

僕たち日本人は、その両面から、自分たちの幸福度を上げるためのヒントを見つけることができるかもしれませんね。

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【参考】