デンマーク人に教えてもらったSamsø(サムソー)という島に2泊3日で行ってきました。
と思ってしまうほど、めちゃくちゃ魅力的な場所でした。
ということで、今回はそんなサムソー島のことをまとめたいと思います。
目次
デンマークのSamsø(サムソー)はエコな島
Samsø(サムソー)は、ユトランド半島の東にあるカテガット海峡の上に浮かぶ島。
ここです。
人口は約4,000人。
面積は約114km²で、東京ドーム2,438個分です。(多すぎてよくわからない)
サムソーの一番の特徴は、再生可能エネルギー。
なんとここサムソーの消費電力は、全てこの島で作られた自然エネルギーが使われています。
メインは風力発電で、電力自給率は100%以上。
余った分は島の外に売って経済的にも潤っているとのこと。
というわけで、この島は、「世界一エコな島」なんて呼ばれたりしているそうです。
すんごいですね。
なんでそんなエコな島になったかというと、キッカケは1997年の「自然エネルギー導入計画」を公募したコンペ。
そのコンペでこのサムソーが選ばれ、自然エネルギーを生み出す島へと舵をきったそうです。
サムソーはチーズが有名
そんなサムソー、再生エネルギー以外に、チーズの産地としても有名です。
「サムソー」は、デンマークを代表するチーズで、日本でも愛されています。
チーズ好きの方は一度は口にしたことがあるのではないでしょうか?
雪印のサイトにも説明が載っていました。
*雪印のサイト:サムソー | チーズの名称 | チーズ辞典 | チーズクラブ | 雪印メグミルク株式会社
残念ながら僕はチーズが苦手なので食べれませんが、まだ試したことがない方は是非食べてみてくださいね。
他にも、サムソーはジャガイモやイチゴの名産地。
デンマーク国内のスーパーに行けば、あちこちでサムソーの製品が置いてあります。
サムソーへ出発する前、学校の先生からも、
と言われて見送られました。
もしデンマークのスーパーに入ってサムソーの商品があったら手に取ってみてくださいね。
サムソーの良いところ、良かったこと
この島に来て、自分が「よかったー!」って感じたことを書いて行きます。
島民が暖かい人たちばかり
この島では本当に暖かい人たちにたくさん出会えました。
まずは、たまたま横を通りかかったバスの運転手さん。
サムソーの港に着いたあと、宿までテクテク歩いていたら、
と、声をかけてくださり、なんと無料で宿まで送ってくれたのです。
優しさの固まった人です。
そしてお次は、泊まったお家のホストのご夫婦。
今回は、Airbnb(民泊サービス)を使ったので、一般の方のお家に宿泊。
「自転車を借りたいんですが、お店知ってますか?」って聞いたところ、なんとわざわざレンタサイクル屋さんに電話して手配してくれました。
さらにさらに、「近くにスーパーありますか?」と質問したら、
と、スーパーまで連れて行ってくれたんです。
もうホントに助かったし有難くて、優しさの星からやって来た人たちなのかもしれません。
さらに、街を散策してたときにたまたま見つけたカフェレストランでも素敵な方たちに。
お店に入ろうとしたら、そこのシェフに「今は残念ながらクローズ時間なんだ」って言われたのですが、その続きでちょっと話してたら、「これ食べなよ!」ってアスパラやらジャガイモやら食べさせてくれました。
さらに、ワインまでご馳走に。
いや〜、ホント素敵な時間を過ごせたな〜と思って、お金を払おうと思ったところ、シェフからまさかの一言が。
そう、全部無料にしてくれたんです!
いや、クローズ時間だからタダって、どういうシステム!
このシェフはおそらく優しさの化身です。
ワインを飲みながら、テラス席に座らせてもらい、途中で合流したシェフの奥さんも交えて、「今何してるの?」とか、他愛もない話をして。
ホントにヒュッゲで最高の時間でした。
島民は4000人もいるんで、ホント一部の人としか会話できてないけど、でも出会った人たちが100%暖かい人たちだったんで、たぶんそんな素敵な人が多い場所なんだと思います。
穏やかな海でゆっくりできる
デンマークの海は本当に綺麗なところが多くて、ここも例外ではありません。
夏はこの海を求めてたくさんの人が来るようですが、僕が行った6月はまだまだ人が少なくて、こんな感じでほとんど借り切り状態。
波の音しか聞こえない、癒しの時間。
水着は持ってなかったので、足だけ浸かりながら、ずーっとその音を効いて、ただただゆっくり過ごしました。
魅力的なお店がいっぱいある
自転車で爆走しながら、「ここ、良い!」って店をたくさん見つけました。
いくつかご紹介したいと思います。
雑貨&カフェ「HØST」
雑貨屋さんとカフェが併設されたお店。
ピアス、服、陶器、本など、女性向けの物がたくさん置いてありました。
でも、サムソーで作られたビールやドレッシングなんかも置いてあったので、男性の方も楽しめると思います。
すごくセンスが良いんで、ぜひ立ち寄っていただきたいお店です。
お店のHPはこちら:HØST
中はこんな感じです。
神聖なアイスクリーム屋さん?「Casa Tua」
自転車を漕ぎまくって、暑くて暑くて、まさにアイスを欲していた時に発見したアイスクリーム屋さん。
その名も、Casa Tua – divine Ice Cream(神聖なアイスクリーム)。
ピンクを基調としたお店で、めちゃくちゃ目立ってます。
場所はこのあたり。
インパクトのあるお店ですが、アイスもちゃんと美味しかったです。
味は10種類以上用意されてて、自由に選べます。僕はチョコとレモンの組み合わせを頼んだんですが、めちゃくちゃ美味しかったです。
アイスもすーっごい良かったんですが、一番印象に残っているのは、お店のお兄さんの笑顔。
隠しきれそうにない暖かさが、やっぱり隠しきれずに溢れかえってました。
めちゃくちゃ素敵な爽やかお兄さんがいるアイスクリーム屋さん、ぜひ行ってみてください。
陶器のお店「Sigrid Hovmand」
Nordbyという、サムソー北部の街にある陶器のお店。
1点1点、ちがった表情を見せる陶器が、どれもかっこ良かったです。
この場所で、制作も販売もしているようで、お店の中に工房がありました。
僕はキャンドルホルダーを購入。
中の模様と色が1つずつ違っていて、自分のお気に入りを探す作業が楽しかったです。
ここの店主と思われる女性もまた、明るくて人懐っこさを感じるお人柄で、素敵でした。
是非覗いてみてください。
お店のHP:Sigrid Hovmand
アリが食べれるショップ「Smagen Af Øen」
ここは、サムソーで作られたもの、例えばジャムやらチーズやらその他諸々を売っているお店。
現地の食を堪能したい人にオススメのショップです。
このお店も、Nordbyという街にあります。
ちなみにこのお店では、なんとサムソーの蟻(あり)も食べれます。
店の前でジンやウォッカの試飲コーナーみたいなのをやってて、そこに蟻のたくさん入った箱が・・・。
なんとその蟻も試食できると言うのです。
「蟻」と「試食」という言葉は、今まで僕の頭の中では一緒になったことがなかったですが、そのお店に行く前にワインを飲んでちょっと良い気分になってた僕は、なんの躊躇もなく、というかむしろノリノリで蟻を口に入れてました。
気になるお味は、、、オレンジ!
これにはホントにびっくりしました。
ホントにオレンジの風味がするんですよ!
理由を訊ねると、サムソーの美味しいものを食べてるから、蟻自体も美味しくなるんだよという、わかるようなわからないようなそんな回答が返ってきました。
サムソー産の蟻、謎めいています。
よくよく聞くと、その試飲コーナーのジンやウォッカも、この蟻から作ってるとのことでした。
ジンを飲みましたが、これまた美味でしたよ。
もし行ったら、是非チャレンジしてみてください。
お店のHP:Smagen Af Øen
天気に恵まれた!
今回は、というか、今回も、めちゃくちゃ天気に恵まれました。
最高気温は23℃ぐらいでしたが、太陽の光を直接浴びるとめちゃくちゃ暑くて、もはや夏。
でも、自転車で走ると、風が程よく気持ち良くて、最高でした。
現地の人いわく、この季節でこんなに暖かくなることは稀(まれ)なんだとか。
本当に有難いことです。ありがとう、天気の神さま。
泊まったお家が最高
上でも書いた通り、Airbnbを使って、一般の方の家に泊まりました。
デンマークに来てからほとんどの旅の宿をAirbnbで予約してますが、ほぼハズレがないです。
*Airbnbの宿選びで失敗しないコツは、海外で初めてAirbnbを使う人へ。宿選びの失敗を防ぐ方法です。をチェック!
今回は、ホストのご夫婦が住んでいる家本体ではなく、同じ敷地の中に建てられた「離れ」にステイ。
ダイニング、キッチン、リビング、ロフト、バスルーム、トイレと、すべて文句なし。
さらにはバルコニーまで付いていて、バーベキューもできちゃいました。
そしてそして、さすがデンマーク。
インテリアがハイセンス。
この居心地の良いステイ先が、旅をさらに良いものにしてくれました。
サムソーへのアクセス
サムソーへはフェリーで行けます。
シェラン島、ユトランド半島の両方からフェリーが出てるんですが、今回はユトランド半島から乗ったので、そちらからのルートをご紹介です。
フェリーの予約
フェリーに乗るためのチケットは、フェリー会社のSamsø RederiのHPから予約します。
このサイトは英語表示できるので、デンマーク語が読めなくてもOKです。
*サムソー行きフェリーの予約はこちら:Samsø Rederi
フェリー乗り場の場所(ユトランド半島)
フェリー乗り場は、Hou Havnというところです。
Hou Havnは、デンマーク第二の都市オーフスからバスで1時間ほどで行けます。
ちなみに、以前に下の記事で書いたエグモント・ホイスコーレが、このHou Havnの近くにあります。
フォリー乗り場はこんな感じ。
この後ろがパッカーンと開いたフェリーに乗って島に向かいます。
なお、乗るときは、このフォリー乗り場にあるチケット発行機で紙を発行する必要がありました。
サムソーまでの所要時間
サムソーには、このフェリーで1時間で着きます。
ゆっくり座ってくつろいでいると、あっという間に到着しました。
フェリーの中の様子
フェリーはかなり大きかったです。
MAXで600人乗れるそう。
綺麗な船で、リラックスして過ごすことができました。
下の写真が中の様子。
外の席もありました。風が気持ちよかったです。
中には売店があって、食べ物や飲み物が買えます。
あと、キッズスペースも用意されていましたよ。
ちなみに、犬も乗れます。
サムソー内での移動手段
さてさて、サムソーまではフェリーで行きましたが、島の中の移動手段も大事なところ。
一番メジャーな移動手段はバス、もしくは車になります。
が、僕の泊まったお宿の近くのバス停は、停まるバスの本数が少なく、結局一回も使わず。
国際免許証も持っていないため、車も運転しませんでした。
というわけで、今回はレンタサイクルで移動することに。
上でも書いた通り、今回は宿のホストさんがショップに直接電話して手配してくれました。
しかも、自転車を宿まで持ってきてくれるという素晴らしい対応!
さらに返却も、その宿まで回収しに来てくれたんです。
素敵すぎるサービス。
めちゃくちゃ有難かったですね。
料金は、2日間で1台100krぐらい。(日本円で約1,700円)
そんなに高くもないです。
そんなレンタサイクルを借りて走ったわけですが、やっぱり自転車は小回りが効いて、島内散策にはぴったりのツールだと感じました。
気になるモノやお店を見つけたら、スッと停まれるし、細い道もなんのその。
そして何より、走ると風が気持ち良い!
オススメの移動手段です。
ちなみに今回は島の北半分を自転車で走ったんですが、真ん中〜最北端まで走るのに、1時間半ほどかかりました。
デンマークは魅力的な島だらけ!
いかがでしたでしょうか?
サムソーは日本の人に全然知られていない島ですが、本当に魅力だらけの「ヒュッゲな場所」でした。
コペンハーゲンはもちろん良いけど、サムソーのような、みんなとは違った場所に行く旅も良いのではないでしょうか?
これからも、デンマーク国内のいろんな場所を訪れて、レポートを続けていこうと思います。
また読んでいただけると嬉しいです。