はい、最近始めた「デンマーク語を知ってほしい!」のコーナーです。
「デンマーク語、難しいから苦労してんだぜ・・・」ということを知ってもらいたいという、僕の勝手な願望から生まれたコーナーです。
第1回目の前回は、デンマーク語のアルファベットについてでしたが、今回は数字を見ていきましょう。
目次
デンマーク語の数字の数え方
まずは、ちょっと独特なデンマーク語の数字の数え方について。
「ちょっと」って言いましたが、「めっちゃ」が正しいかもしれません。
2桁の数字の数え方は「一桁目と二桁目」
2桁の数字、例えば、21のような数字を数えるとき、日本語なら「にじゅういち(20と1)」ですよね。
でも、デンマーク語は逆から数えます。
デンマーク語で21は、「en og tyve(1と20)」になるんです。
つまり、「一桁目と二桁目」っていう数え方なんですよね。
ちなみにまた下でご紹介しますが、11〜20は英語と同じで、数字それぞれに呼び方があります。
なので、「一桁目と二桁目」という数え方は、21以降の数字に適用されます。
3桁の数字の数え方をご紹介しておくと、3桁の場合は、「三桁目、一桁目と二桁目」です。
例えば121なら、「hundrede en og tyve(100、1と20)」になります。
まずはこのことを頭に入れてくださいね。
50〜90は二十進法
もう一つややこしいのが、50〜90の数え方。
日本語の20〜90は、「二十」「三十」というように、10を基準にした十進法ですよね。
デンマーク語でも、20〜40はその十進法なんです。
でもね、50〜90は二十進法になるというハイブリッド型なんですよ!
例えば、50。
50は「halvtres」というのですが、これはいくつかの単語が組み合わさってできています。
実は、「halvtres」のsの後ろには「indetyve」という言葉が続くのですが、省略されています。
これを踏まえて、50を分解すると、こうです。
halvtredje(3に向かって半分進む=2と1/2) + sinde(倍数) + tyve(20) = halvtres(50)
簡単に書くと、2.5 × 20 = 50ってことです。
ややこしい!
けど、もうこういうルールなんです。
ということで、潔く受け入れましょう・・・。
デンマーク語の数字の読み方
以前に書いた記事、デンマークの言葉って何?英語は通じる?でお話した通り、英語とデンマーク語は従兄弟(いとこ)のような関係なので似ている部分が多いです。
が、数字の読み方はかなり違ってて、僕は最初、
ってなりました。
その
ってなった数字を、いくつかのカタマリに分けながら少しずつご紹介しますね。
なお、一応読み方を日本語で書いていきますが、デンマーク語の発音って日本語にはない音があったりするので、完璧には表現しきれないってことを前提で読んでもらえると、すんごい嬉しいです。
1〜10
まずは、1〜10です。
- 1:en / et(イン/ イット)
- 2:to(トゥ)
- 3:tre(トレイ)
- 4:fire(フィーア)
- 5:fem(フェム)
- 6:seks(セクス)
- 7:syv(シュー)
- 8:otte(オーデ)
- 9:ni(ニ)
- 10:ti(ティ)
どうですか?
もう「うっ・・・」ってないですか?
なんか英語と似てるようで似てないんですよね。
頭文字は英語と被ってるものが多いです。
2は英語で「two」、デンマーク語は「to」で、どちらもtが頭文字。
4は英語が「four」で、デンマーク語が「fire」なんで、どっちもfから始まります。
でも、上の通り、読み方は全然違うんです。
あと、僕がよく混乱するのが、9(ni)です。
「ni(ニ)」って聞くと、僕はめっちゃ日本人だからか、「2」が反射的に出てきちゃうんですよね。
これは今でもたまにあって、困ってます。
助けてほしい。
11〜20
次は11〜20です。
- 11:elleve(エルヴェ)
- 12:tolv(トォル)
- 13:tretten(タァットゥン)
- 14:fjorten(フィヨートゥン)
- 15:femten(フェムトゥン)
- 16:seksten(サイストゥン)
- 17:sytten(シュートゥン)
- 18:atten(エットゥン)
- 19:nitten(ニットゥン)
- 20:tyve(チューブ)
お、これはちょっと法則チックなものがありますね。
13〜19は、語尾に「ten」がついてます。
基本的には「一桁の数字+ten」です。
例を上げると、15なら、「5(fem)+ten」」=「femten」、という感じ。
でもね、よく見てください。
中には異端児がいるんです。
例えば、14。
4はfireなので、14は「fireten」かと思いきや、「fjorten」。
・・・。
Why Danish people!!
ソコハ、「fireten」ダロ!!
次は、「16」を見てみましょう。
16は「seksten」です。
お、6がseksなので、16はseksten。
ちゃんと一桁の数字+tenの法則に当てはまってますねぇ〜。
それだよ、それそれ。
あれ?
でも、その隣の読み方を見ると、「サイストゥン」ってなってる。
6(seks)は「セクス」って読むのに、16(seksten)になると「サイストゥン」。
・・・。
Why Danish people!!
オカシイダロ!!
キュウニ「サイストゥン」ッテナンダヨ!!
そんな感じで、厚切りジェイソンの気持ちが少しわかる、ややこしい11〜20でした。
21〜29
お次は21〜29。
- 21:en og tyve(イン オ チューブ)
- 22:to og tyve(トゥ オ チューブ)
- 23:tre og tyve( オ チューブ)
- 24:fire og tyve(フィーア オ チューブ)
- 25:fem og tyve(フェム オ チューブ)
- 26:seks og tyve(セクス オ チューブ)
- 27:syv og tyve(シュー オ チューブ)
- 28:otte og tyve(オーデ オ チューブ)
- 29:ni og tyve(ニ オ チューブ)
おー!
これは簡単!
全部ちゃんと法則に従ってくれています。
「デンマーク語の数字の数え方」でも書いた通り、英語とちがうのは、一桁目の数字から読むということ。
日本語に直すと、21なら、「1と20」というような感じですね。
ここでは、21〜29をご紹介していますが、この法則は30以降も同じです。
30〜90
30〜90と書いてますが、1個ずつ書いていると僕の頭が痛くなりそうなので、ここでは10の倍数の数字だけご紹介します。
21〜29のところで触れた通り、一桁目が0でない数字(31や32など)は、全部「1と30」という読み方します。
なので、この章と「1〜10」の章をガッチャンコすると、21〜99まで全部制覇できます。
- 30:tredive(タァイルヴ)
- 40:fyrre(フョー)
- 50:halvtreds(ヘルトレス)
- 60:tres(トレス)
- 70:halvfjerds(ヘルフィアース)
- 80:fjerds(フィアース)
- 90:halvfems(ヘルフェムス)
ここにもちょっとした法則が見えますね。
50〜90までです。
上でご紹介したとおり、50〜90は二十進法になっています。
例えば、50を見ると、
halvtredje(2と1/2) + sinde(倍数) + tyve(20) = halvtres(50)
と言った感じですね。
ちなみに「halv」は英語の「half(半分)」と同じ意味です。
100
区切りのいい100です。
100はデンマーク語で、「hundrede(フナル)」になります。
英語は「hundred」なので、スペルはめっちゃ似てますよね。
でも、発音は日本語で書くと「フナル」に近い音なんです。
僕はこの発音が苦手で、いっつもデンマーク人に、
「へ?なんて?」と言われ、心が折れそうになってます。
マスターせねば。
1,000
1,000は、「tusind(トゥーズン)」です。
英語では、「thousand」なので、発音はちがうけど、スペルはちょっぴり似てるかな?
実はこの「tusind」、日常生活でよく使われます。
デンマーク語で、「めっちゃありがとう!」って言いたいとき、
「Tusind tak!」って言うんです。
「(1,000っていうめっちゃ大きい数字ぐらい)ありがとう!」みたいな感じなんでしょうかね。
1,000,000(100万)と1,000,000,000(10億)
僕が英語でちょっと苦手な、100万と10億。
英語で100万は「million」、10億は「billion」です。
僕はいつもbillionとmillionを見て、「あれ、どっちや?」ってなるし、
100万という数字を見ても、瞬時に「million」という言葉が出てきません。
なんでなんやろ?って思ってたんやけど、日本語と英語では数字の単位の変わり方がちがうんですね。
日本語は、「万→億→兆」と、4桁上がるごとに呼び方が変わりますが、
英語は、「千、100万、10億」と、3桁増えるときに単位が変わってるんです。
馴染みがないわけですね。
さて、話がちょっと膨らんじゃいましたが、
デンマーク語で100万と10億は、下の通り。
- 100万:en million(イン ミリオン)
- 10億:en milliard(イン ミリアートゥ)
英語と似てるんで、「あ、同じやん!」って思ったら、まさかの「milliard(ミリアートゥ)」。
なんでやねん!!
次回は名詞について
第2回目のこの「デンマーク語を習ってよ!面白いから!」のコーナーは、数字についてお届けしました。
いかがでしたでしょうか?
僕はホントに何回も、
Why danish people!!
って言いたい気持ちを抑えながら、この数字たちを覚えました。
ホント覚えるの苦労しましたよ・・・。
こんな感じで、次回の「デンマーク語めっちゃ入門」も、ゆるーく配信できればと思っています。
第三回のテーマ、「名詞」です。
よかったら合わせて読んでみてくださいね。